九州くるま旅 最終回

九州28日間、走行距離4000Km

夫婦二人32万円のくるま旅

 

旅のスタイルは人それぞれです。
個人でプランを立てて自由に旅するパターン、旅行会社の個人ツアーを利用したり、又、団体ツアーで周る旅もあるでしょう。
そしてこれらは、時と場合によって使い分けたりしながら旅を楽しんだりします。

普通旅行といえば、公共交通機関を使って宿に泊まるというのが一般的です。
これに比べてくるま旅というのは、移動は全て車、宿泊は車内(車中泊)ですから、かなり変わった旅スタイルなのかもしれません。

旅というのは、かなり嗜好性と個性のあるものだと思っています。
例えば、費用において高い安いという概念、合理性や利便性がある無しなど様々な点で比較されがちですが、個人によってその価値観と経済観が全く違うわけですから、どちらがいい悪いということは言えないと思っています。
旅に出て、又、旅から帰ってきて、”ほんとうに良い旅だった” と思えたら、その人にとって一番の旅だったのではないかと思います。
まさに、旅は理屈ではないんですね。

今回の九州くるま旅は、全て車中泊で4週間(28日間)でした。
これだけ長い期間、一度も宿泊施設(ホテル、旅館、民宿など)に泊まることなく車中泊を続けた旅は初めてでした。
なんといっても時期が良かったのではないかと思っています。
季節的に寒くも暑くもない4~5月ですから、特に車中泊にとって快適に過ごせる時期でした。

 

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九州までの道のりは、埼玉から門司まで往復共全て高速道路を使用しました。
目的は九州なので一気に駆け抜けたという感じです。但し、九州までの距離は約1000Kmにも及ぶので、途中サービスエリアで数泊車中泊しながらの移動でした。

 

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九州での行程

北九州市から入り、福岡~佐賀~長崎~熊本~宮崎(一部)~大分(一部)~北九州の順です。
九州エリアだけの走行距離は約2000Km。全行程4週間で九州半分ですからゆっくりした旅だったと思います。
これだけの期間であれば九州一周は楽にできたのではないかと言われるかもしれませんね(笑)
先を急がず、気に入った所では数時間、又は、数日滞在する。
そんな旅が、私たち夫婦のスタイルなんです。

 

旅費総額と内訳

 

今回のくるま旅の旅費は、総額32万円でした。
一般的な旅行と単純比較すれば多分安いと思います。
しかし、車両代(初期投資)、税金、保険料、車検、メンテナンス費用など勘案すればけっして安くはありません。
却って一般旅行の方が安いのかもしれません(笑)
旅費の高さ安さというのは愚門ですね。人それぞれの旅のスタイルと嗜好性があるんですから。
ただ、長期のくるま旅をされる方、これから九州の旅を予定されている方にとって少しでもご参考になればと思います。

内訳
■交通費:126千円
■食 費:123千円
■雑 費: 71千円

 

交通費

旅費総額に占める交通費の割合は4割でした。
今までのくるま旅と比較して高い割合になりました。(平均は約3割)
これは、九州までの道のりが長かったことと高速道路を使用したためでした。目的地までの移動費用がかかった結果です。

■ガソリン:77千円
■高速料金:33千円
■駐車 他:16千円

ガソリン524L、平均燃費7.6Km/L。高速道路10Km/L、一般道6~7Km/L、ですから燃費は悪いです(涙)
ハイブリッドであればと思いますね。

 

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高速道路ETCは、深夜0時~4時の時間帯で入出どちらか通過していれば3割引きになります。
サービスエリアで車中泊するくらいですから、そんなこと考えなくても当然割引対象になるから大丈夫ですが。
九州まで高速道路の長距離移動になるのでこの割引は助かります。

往路は山陽道、復路は中国道を使いました。
山陽道は、瀬戸内海に近く海が見えると思っていましたが、実際は広島の宮島PA付近だけでした。
中国道は、山陽道に比べかなり空いていました。ちょっと寂しいくらいでしたが車が少なく走りやすかったです。

 

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長崎市内の松山市営駐車場         口之津港からのフェリー

車中泊は主に道の駅だったので全て無料でした。
しかし、長崎市内観光の時は、周辺に道の駅がありません。そこで、3日間市営駐車場で車中泊しました。
長崎観光の場合、道路事情が悪いため(道路が狭い、坂が多い)路面電車とバスを使えば効率的に周れます。
駐車場は24時間駐車で1370円でした。丸3日間で4110円でした。

島原から天草半島に渡るフェリーを利用しました。
料金大人360円、車1台2990円(運転手込)計3350円。思っていたより安かったです。

 

食費

毎日の食事は、朝は車内、昼は外食、夜は外食、又は、車内で総菜や調理。
長期の旅でしたから食事は偏りがちになります。そこで、地元スーパーで野菜などの生鮮食品を購入して簡単な調理もしました。

今回はB級グルメ食べ歩きということで、主にランチはちゃんぽん、ラーメン、焼きそば、餃子、うどんなど、それほど値段がかかるということはありませんでした(笑)
ランチの予算は一人1000円といったところでしょうか。
しかし、安い食べ物ばかりじゃありませんよ(笑)
せっかく来たのだからその土地の名物も食してみようということもあって、特に夕食はそれなりの出費がありました。

 

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福岡の「もつ鍋」             呼子のいか活け造り

 

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平戸の海鮮料理              熊本の馬肉

 

 

その他雑費

 

長期くるま旅では、生活上食べる事以外にどうしても欠かせないものがあります。
それは、入浴と洗濯です。
入浴の場合、日本全国温泉が湧き出ているので特に困ることはありません。
今では日帰り入浴施設が至る所にありますし、九州のような温泉地帯では探さなくてもいいくらいたくさんありました。
一回の入浴で安い所では300円、高くても700円位でした。平均500円といったところでしょうか。

洗濯は全て町のコインランドリーでした。
2~3日で一回の割合で利用しました。
普段自宅で洗濯することが一般的ですから、コインランドリーの存在すらほとんど気にかけません。
くるま旅をしていて気づくことは、どの町にもコインランドリーが意外と多いことが分かります。
洗濯と乾燥を合わせれば約1時間ちょっとかかるので、その間、町の散策や昼寝をして過ごしました。

 

■入場料:20千円 (各種記念館、お城、博物館など)
■入 浴:13千円
■洗 濯: 7千円
■その他:31千円 (お土産、日用・消耗品など)

 

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平戸城 大人510円           グラバー邸 大人610円

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山鹿の「八千代座」大人660円      黒川温泉入浴 大人500円

 

今回の九州くるま旅では、当初計画していたエリア全てを周ることができませんでした。
しかし、4週間という長期間の旅は、飽きることもなく次から次へと好奇心を掻き立てられる旅でした。

鹿児島、屋久島、宮崎、大分を残しています。
来年、再来年・・・まだいつになるか分かりませんが、もう一度九州の地を訪れてみたいと思っています。

今年、霧島(新燃岳)の噴火によって霧島連山の登山ができなくなりました。
九州にある日本百名山は、残すところ開聞岳(鹿児島)、宮之浦岳(屋久島)、そして噴火のあった霧島の韓国岳の三座です。
霧島の登山規制が解除された時、次回の九州くるま旅が始まります。
その時まで楽しみにしておこうと思います。

「九州くるま旅」 おわり

10 thoughts on “九州くるま旅 最終回

  1. おつかれさまでした。
    楽しい記事を毎回楽しみにしていました。
    次回も期待しています。
    奥様にもよろしくお伝え下さい。

    1. しぶちんへ

      ハッハッハッ、お粗末様でした!

      カミサンもしぶちんの連絡で驚いていましたよ。
      また機会があったらお会いしたいです。

      仕事で車の運転気を付けてくださいね。
      引き続きいろいろな話題でブログアップしていきますので、ぜひ訪れてください。

  2. すーさん様

    今晩は、お疲れ様でした。
    ジムから帰り、さらっとブログ拝見いたしました。
    主人も興味深げです。
    週末ゆっくりと見せて頂こうと思います。
    こんな旅も持病を持たないご夫婦だからできることかもしれません。
    やはり健康にこしたことはありませんね。
    参考になるアドバイスたくさんあります。
    有難うございました。

    1. キジ&シロ母さん

      コメントありがとうございます。

      確かに健康だからこそこうした旅ができるんですね。
      帰ってきたから妻ともそんな話をしていました。
      健康でなければ気力も好奇心も沸いてきませんよね。
      私たち夫婦共々今が健康であること、本当にありがたいことです。

      こうした旅の記録が少しでも皆さんの参考になれば嬉しい限りです。

  3. ああ、終わってしまったのですね~
    まだまだずっ~と九州の旅をされるような錯覚と期待をしていました(笑)
    長崎の駐車場での車中泊!脱帽です。
    大きな車なので可能なのか、タフだからか…
    次回の旅もびっくり楽しませてください。
    ありがとうございました。

    1. 家犬さん

      コメントありがとうございます。

      >長崎の駐車場での車中泊!脱帽です。

      ワッハッハー、自分たちもよくやったな~という感じです。
      家犬さんもくるま旅するのでよくお分かりかと思いますが、道の駅のほとんどは郊外にあり、市内や繁華街にはありませんよね。
      どうしようかな~と考えて、苦肉の策でした(笑)
      確かに車がある程度大きいことが良かったです。後はトイレさえ近くにあればいいですから。
      実は、博多の時もそうでした。中州に近い一般駐車場で車中泊しました。
      その時は、近くの公園やコンビニのトイレを借りました(笑)
      なんとかなるもんですね。

      次回、北海道の旅があります。
      6月中旬からですが、またブログでリアルタイムにアップしていきます。
      またぜひ訪れてコメントくださいね。

  4. 無事、家に戻られたのですね。

    私は鹿児島、宮崎まで行かれるものと思っていました。
    次回のお楽しみでしょうか。

    とても楽しく、ブログを拝見させていただきましたありがとうございました。
    特に長崎には惹かれます。

    1. Roseさん

      コメントありがとうございます。

      そうですね。鹿児島、屋久島まで行く予定でしたが、前半の旅が期待を超えるものだったのでかなりの時間を費やしてしまいました。
      ちょっとゆっくりしてしまったかなと思いました(笑)
      時間にとらわれずじっくり旅ができたことは良かったと思っています。
      次回の楽しみにとっておきます。

      長いブログでしたが、いつも訪れていただきありがとうございました。

  5. 安く効率的に回られましたね、
    わたしは運転嫌いなので無理ですが。

    安く、気楽に旅出来るのは、日本人の特権です。
    おかえりなさい!です。

    1. ヒロさん

      コメントありがとうございます。

      ブログでも書きましたが、くるま旅はけっして安くはないと思います。
      車にかかる諸経費は、年間最低30万円ほどかかっています。車を走らせなくてもこれだけの費用がかかります。
      今の車は5年経ちました。購入初年度は、なんと年間経費50万円でした。これは任意保険料(主に車両保険代)が高かったからで、通常の乗用車と比べ4~5倍でしたから驚きでした(涙)

      ただ、ヒロさんがおっしゃるように、”気軽に旅が出来る” ことが最大のメリットだと思っています。
      宿の予約をしないで済む、荷物を持ち歩きながら旅をしないで済む、予定を自由に変更でき、行きたい場所に行くことができるなど・・・。
      私たち夫婦共々そんな旅スタイルが気に入ってます。
      一般的な旅と比べどちらがいいかということは決められませんよね。
      その人の好きなスタイルで旅ができれば、その人にとって一番の旅なのではないかと思います。

      今回の旅で何回もコメントをいただき本当にありがとうございました。

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