待機児童問題
夫婦共働きの第一条件は保育園
3/31日、妻は43年間勤めてきた仕事に最終ピリオドを打ち完全退職します。
結婚以来、30年以上夫婦共働きを続けてきました。
女性が家事、育児をこなしながら、更にフルタイムで働き続けることがどれほどたいへんなことだったのか、今さらながら実感します。
家庭のことは役割分担といっても、やはり女性に負担がかかるのは否めませんでした。
昔に比べ今では女性の社会進出が増えてきています。
同時に夫婦共働き家庭も増えてきていると思います。
このことは今の社会状況からみて、経済的な理由から共働きしなければ生活できない環境にあることが要因ではないかと思います。 又、女性が社会の中で自分の能力を発揮し、生きがいや働きがいを求めていることも一因ではないでしょうか。
夫婦共働きを続けていく上での第一条件は保育園です。
核家族が進む中、子どもを安心して預けることができ、そのことで夫婦とも仕事に専念できるのが保育園の存在です。 私たちも子どもが幼児期に保育園を利用し、働き続けることができました。
そして、この保育園の存在は単に子ども預けるだけではなく、子どもと親同士の貴重な交流の場でもありました。子育てがうまくわからない親同士が情報交換やコミュニケーションを深めることでいろいろ相談できたり、悩みを解消することにもつながりました。 保育園で知り合った5家族とは今でも交流があり、定期的に子ども同士、親同士の付き合いが続いています。
「保育園落ちた!」ネットに投じられた怒りの書き込みが大きな反響を呼びました。
この書き込みの裏には切実な思いがあります。今まで黙っていたけれどももう我慢ができない、という気持ちは私たちにもよくわかります。
この待機児童問題は今にはじまったことではありません。
政府が待機児童解消を政策に掲げてからすでに20年以上がたちます。
しかし、問題は解決されず、むしろ深刻化してきています。
大事なことは、地域で子どもたちが安心して通える場所、安心して子どもを預けられる場所としての認可保育所をどの地域にいくつ作るかという視点だと思います。そして保育所にはどんな質が求められるのかという考えと政策を持つことだと思います。 こうした考えと政策が、残念ながら今までと今の政府、一部自治体に抜け落ちていたのではないでしょうか。 一方で女性の社会進出、一億総活躍というアドバルーンを掲げても、具体的で実効性のある政策がなければ、こうした問題を解決することはできないと思います。
女性が社会の中で働く上での環境として、男女機会均等法、同一労働同一賃金、シングルマザー、そして今回のような保育園の待機児童問題、更に雇用者や男性の意識問題(セクハラ、パワハラ)など多くの課題が山積みされていると思います。 今の社会の中で、こうした課題をひとつひとつ着実に対応していかなければならないということを、今回の妻の定年退職を迎え改めて感じるものがありました。
さて、今夜は43年間働き続けてきた妻の慰労のため、ささやかなお祝いをしたいと考えています。 早期退職以降3年間台所に入りびたりのオヤジでしたので、ごちそうまでとはいきませんが手作り料理をしたいと思います。
「妻の定年退職」 おしまい
奥様、お疲れ様でした…とねぎらいたいと思います。
一億総活躍で、女性も年齢関係なく長く働く時代になると思います。
政治家、官僚の方々の仕事も大変だと思いますが、高級取り、有給、年金、天下りと
頑張ったらそれだけの見返りも多い。
一般の女性が、年金を満額もらえるまで働くって、並大抵ではありません。
たぶん、おえらい方々は、そういう現実は想像もできない世界にいるはずだと思います。
将来、共働きで長時間働いて、子育ても大変、老後も大変、病気になる確率も高くなり、活躍という名の奴隷制度に変貌しそうです。
生活の選択枝が少なくなり、息苦しい気分がします。
家犬さん
コメントありがとうございます。
又、妻へのねぎらいの温かなお言葉ありがとうございます。
3/31日、時を同じくしてテレビ朝日「報道ステーション」の古舘伊知郎さんがお辞めになりました。
昨日がその最終番組でしたので録画して今朝から再生しながら何度も見ていました。
いろいろなニュースや報道など今ではネットを通じて広く伝わりますが、テレビというマスメディアもまだまだ多くの視聴者に対して大きな影響力を持っていると思います。
最近は、社会の出来事を伝えるだけの報道番組が多いように思われます。
そうした中で、政治経済・社会問題を取り上げ、その真相をするどく指摘し、視聴者に対して問題提起する古舘氏の降板が残念でなりません。
巷で言われる外部のプレッシャー、圧力は、はっきり否定していました。
その真相はわかりませんが、「いろんな発言ができなくなりつつあるような空気を感じる」ということは言っていました。
家犬さんがおっしゃるように、年金、子育て、老後生活など庶民の皆さんは関心があると思います。
こうした問題の原因がどこにあるのか、どうすればよいのかハッキリ言えないのかもしれません。たいへん残念なことです。
今回の報道ステーションの最終番組については、後日ブログアップしていきたいと思ってます。
すーさんが言われるように共働きの第一の条件には保育所はもちろんありますが、それとともに双方が長時間労働では共働きを継続することはできません。
妻もこの3月末で38+2年働いて退職をしました。+2年は妻がしたかった仕事でしたのでほぼボランティアみたいなものでしたがそれなりに満足のいった仕事を終えることができたようです。
私の家庭は妻が長時間労働でしたが、私は職場も保育所も近く、保育所の送迎はほとんど私がやりました。最初は無認可保育所にそして運動の成果で未満児保育、長時間保育が実施されるようになり、下の子は認可の未満児保育の第1号として入所しました。
本当に忙しい期間は知り合いの方にお手伝いさんをお願いし、保育所の迎え、みそ汁を作っておいてもらうことをしてしのいできました。
たまたま幸運な条件が重なったので、私たちは続けてこられたのだと思います。制度として保育所の整備、長時間労働の廃止を実施しなければ子供たちは安心して育つことはできないなと思います。
私たちが子供を育てたころより現在が本当に良くなったなという感じはそれほどしていません。昨日も町の保育所担当に保育条件の改善の要望をしてきました。
費用も安く、安心して預けられる保育所にならなければ、子供を産み育てることは難しいですよね。
槌ケ崎さん
貴重なコメントありがとうございます。
槌ケ崎さんのおっしゃるように確かに長時間労働の問題もありますね。 認可保育園の引き取り時間はたしか夕方頃まででしたから、夫婦二人とも子どもを迎えにいくことができませんでした。 そこで近所の親しくしているご家庭(奥さん)に頼んで迎えに行ってもらい二重保育を数年続けました。その後小学生になって学童保育に通い、帰りは学童に迎えに行ってもらいました。 そのご家庭にもそれなりの保育料金をお支払いしてきました。 こうしたご家庭があったからこそ共働きを続けてくることができ、槌ケ崎さんと同じように幸運な条件に恵まれていたと思ってます。
私たちのように幸運にも二重保育がスムーズにできましたが、現実には入園さえできないのが実態ですから厳しいものがあると思います。
保育園に100%入園はもちろんのこと保育費用、育児休業、時間休、労働時間、更に保育園の環境整備と保育士の労働条件の改善なども併せて対応していかなければ問題は解決しないと思います。 そういう意味からいっても子育てに関わる全ての条件を考えた政策が必要ではないかと思います。
すーさん、パートナーさん、退職なさったのですね。
長い間、お疲れ様でした。すーさんの心のこもった
手料理、何よりですね。
私は子供がいなかったし、親があっという間に他界してしまいましたので、50歳まで仕事を続けられました。
お子さんを育てながら、中には親の介護もしながら仕事をしていた人もいますので、かなり大変だったのではないかと思います。
これから、のんびりお過ごしくださいね。
今の日本社会の諸悪の根源は「長時間労働」だと思います。
この部分をなんとかしないと・・・オランダのように子育て世代に優しいと良いのですが・・・。声をあげて行かないといけないですね。
Roseさん
コメントありがとうございます。
これからお互い退職した夫婦二人の生活が続きます。
くるま旅や登山、その他旅行などいろいろプランがありますが、まだまだ長い人生が続くのでゆっくり時間をかけて楽しんでいこうと思ってます。
今まで昭和の時代を経験してきたので、長時間労働が当たり前のように思っていました。当時はそれなりに利益が分配され賃金が上がっていましたが、今では働いてもなかなか上がりません。
こうした厳しい社会状況の改善とともに子育てにやさしい社会になっていってもらいたいと思います。