「リタイア期間」ということ
早期退職してから3年目、今年60歳を迎えます。 私の場合は、一足早いリタイア生活を送っています。 一般的にサラリーマンの場合60歳になれば定年退職を迎え、この先リタイアか継続雇用、又は、再就職などの選択をして次の人生へと足を踏み出すことになります。 今の世の中の社会情勢や年金、医療などの社会保障環境の変化に伴い、こうした選択にも大きな影響を及ぼしていると思います。 60歳定年退職=リタイアという人生の構図は、もはや過去のものとなってきているのではないでしょうか。
60歳以降の男性の就業比率はすでに70%を超え、仕事についていなくても就業希望する人を含めれば80%近い数に達してきています。 これらの数値は、内閣府と厚生労働省の調査によるものですが、単純に就業意欲として捉えるべきかどうかの判断は難しいものと思います。(継続雇用と完全リタイア) なぜなら、継続的な年金削減や受給年齢の繰り上げにより、年金だけでは生活できない実態があります。働かざるを得ない状況にあることがこの数値に現れていると思います。
「リタイア」という意味の解釈
リタイアを辞書で調べると「引退すること、退職すること」と記載されています。 広い意味での解釈をすれば、個人の捉え方はさまざまではないかと思います。 個人業であれば仕事の一線から身を引いて次の代へ引き継ぎ、多少の関わりは持つもののほとんどは任せていくこと。又、サラリーマンであれば役職から退き、仕事の時間を短縮して、その分自分の時間を増やしていくこともリタイアというかたちで捉える方もいるのではないでしょうか。 いずれにしてもリタイアという言葉の解釈は、社会状況の変化に伴ってその捉え方は個人によっていろいろあると思います。
私にとってのリタイアは、多分従来の考え方と同じように完全に仕事から離れ、自分や家族のために自由に動き回れる期間として捉えています。 ここであえて期間という言葉を使いましたが、健康で自分の思うようなことができる時間を指します。気力、体力、好奇心が充実している期間ということになると思います。 言い換えればリタイア=健康寿命期間という意味に捉えることかもしれません。 仕事から離れ、社会との関わりも縮小していく中で、一般的にその後の人生を「老後」という言葉が使われているように思われますが、老後という言葉は使いたくありません。 あくまでも「リタイア期間」ということで、自分の思うような生き方をしてみたいです。 では、そのリタイア期間が終わったらどうなるの?どのように呼ぶの?と問われたら、私はそれこそ「老後」と呼ぶと思います。
お正月に会社時代の登山仲間の一人Sさんから年賀のあいさつメールがきました。 Sさんは、現在62歳で継続雇用として働いています。
今まで7.5時間/日×5日で仕事をしていましたが、1月16日から週4日に契約変更しました。 まだまだやりたいことがたくさんあり、そのためには仕事ばっかりしている場合ではない・・・、と思い至りました。 そこで2016年は登山だけでなく、最近ブームになっている絶景ポイントを巡る旅をしようと思っています。第一弾は熊野古道を歩きます。さらに絶景ポイントの・・・。 ※Sさんからのメール(原文)
働き続けてはいますが、これもまた徐々に自分の時間を増やしていくリタイアの解釈なのかもしれません。「これはリタイアじゃないよ」と言われるかもしれませんが、それは本人の意識の問題なのではないかと思います。 「まだまだやりたいことがある。そのためには仕事ばっかりしている場合ではない!」 という一言が、次の人生に向けての決意表明のように思いました。 けっして仕事をないがしろにすることでなく、残りの人生をどう生きていくのかという気持ちが大事なことのように感じました。
働き方というのは、生き方そのものでもありますね。
仕事の状況で、やむを得ない場合もありますが、60歳を前に考えることは
大切だと思います。
元気なうちに、自分の時間を持ちたいですね。
うちの場合もブログにしようかな…と思いました。
家犬さん
コメントありがとうございます。
今の世の中、リタイアすることが厳しい状況になってきていますね。
家犬さんが言うように「元気なうちに、自分の時間を持つ」ことは、大事なことだと思います。完全リタイアできなくても多くの方々が、友人のように働きながらもこれからの生き方を見据えていると思いました。