今までの生活
私たちは生まれた頃から何かと比べられながら、又、比べながら生きてきました。 学生の頃は、テストの結果が平均と比べどうであったか、偏差値ではどのくらいのポジションに位置しているか、その他順位は何番であったかなどありました。 社会人になってからは、営業成績の予算比、前年比、計画比などの数値結果で一喜一憂しそしてその数値を励みに更に上を目指す目標を立てたりしました。又、職場で結果を出している人がいたら、それを羨ましく思ったり、妬んだりすることもあったと思います。 又、日常生活においては、子どもの進学で誰かと比べたり、家計収入の多い少ないを他人と比べたり、買い物に行けばどこが安いとか、住宅ローンの金利比較で借り換えをしたり、旅行費用の格安ツアーを探したりなどなど、私たちが生活していく中で常に何かと比較しながら生きてきています。いい暮らしをしたり、お金がほしいと思うのも、ごく当たり前のことだと思います。 こうした個人の生活はもちろん、会社においては営業成績ランキング、同業他社比較や株価、又、国においては経済成長率、物価指数などあらゆる面において比較しながら経済活動や国家運営が行われています。 こうして考えると人類は常に比較することで成長をし続けてきたのではないかと思います。個人で考えた場合、現在のポジションを確認し、比較することで更に成長するためのスキルアップにつなげていくことができます。しかし、一方妬みだけにとらわれてしまうとその成長は妨げられてしまいます。
「他人との比較」からの解放
退職後の生活で何が変わったか? 定年退職された方、又、継続雇用で働きそろそろセカンドライフを考えている方は多いと思います。退職後、自由な時間が増え現役時代からやりたかったことに着手されたり、今までの仕事を生かしてボランティア活動に専念したり、趣味の領域を広げたり、夫婦で国内・海外旅行される方などいろいろあると思います。 経済的には収入が途絶え、又は、少なくなったために「物に対する価格比較」は今まで以上に敏感になってきています。これから年金だけの暮らしになると思えば当然のことと思います。 私にとって大きく変わったことは、「他人との比較がなくなった」ことです。現役時代、会社勤めから多くの人との関わりや交流があり、どうしても他人と比較する場面や考えがありました。退職したからこうしたことがなくなったと言えば当たり前のことです。 極端に言えば、自分がやりたいことに集中でき、自分や家族のことだけを考え、他人はどうであれ自分はどうしたいのか、ということに深く焦点を当てることができるようになったことです。退職後、社会とのつながりはもちろん大切にしなくてはなりませんが、生き方において「他人との比較」をすることなく自分らしさ、自分たち家族らしさを磨いていけばいいのではないかと思うようになりました。 こうしたことをカミサンと共有できたことも良かった思ってます。
「世界に一つだけの花」という歌があります。以前からいい歌だな~と思っていました。 現役時代、その歌詞も特に意識するわけでもなく聞き流していましたが、改めて聞いてみるとなるほどな~なんて思ったりしました。 ♪それなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?・・・その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい・・・もともと特別なOnly one 。
これからの人生に一生懸命になればいいと思いますね!