食べ歩きシリーズ

真っ黒な銀ダラの煮付定食？！

 

実は私、魚の煮付けが大好きなんです。

若い頃魚料理といえば、どちらかというと焼き魚を好んで食べていました。
もちろん今でも焼き魚が好物なんですが、５０を過ぎてから煮魚に好みが移ってきました。
歳のせいなんでしょうか？　今ではスーパーに買い物に行った時は、必ず煮魚用の切り身をチェックしています（笑）
今日は新鮮な　”生魚”　の切り身がないかどうか、特に買わなくても見るだけでも楽しいものがあります。

煮魚の中でも特に好きなのが「生めかじき」です。
めかじきに限らず煮魚用の魚はやっぱり「生」が美味しいですよね。年間を通して冷凍物もありますが、身が固くなってしまい旨みも落ちてしまいます。
生は冷凍に比べ少しお高めですが、美味しい煮魚を食べたいという欲求が勝るんです（笑）

味付けは、醤油、砂糖、酒だけで水は一切使いません。
落し蓋をして強めの中火で１０分くらいサッと煮ることで、身がふっくらした状態で仕上がるので、いつもこんな調子で作っています。
魚のダシと旨みが出た甘辛のタレも実に美味しいんですよね。
魚がなくてもご飯にタレをかけるだけで軽く茶碗一杯食べられます。
実は、こうしてブログを作成している最中に「生めかじき」の煮魚を作っています（笑）

 

　　

 

今回は、そんな煮魚をテーマに評判の定食屋さんに行ってきました。
実はこの店、TV番組の「孤独のグルメ」（Season7　第6話）で放映された浦安の「羅てん」（らてん）という食堂です。
このお店の特徴は、浦安という場所柄お魚料理がメインの食堂です。
中でも　”銀ダラの煮付け”　がお勧めということで、ほとんどのお客さんがこの銀ダラを注文するそうです。
そしてその煮付け料理の姿が　”真っ黒”？　

そんな美味しい煮魚があるのか！
DVDを観ながら、これは行くっきゃないでしょう！　ということで、川越から都内を抜けて千葉まで電車で行ってきました。
東武東上線と地下鉄を乗り継いで１時間半ですから、それほどかかる距離ではありませんが、やっぱり遠くに来たな～という思いでした。

 

　　

地下鉄東西線「浦安駅」から徒歩で１０分ほどの所にお店がありました。
途中、街路樹の紅葉が少し始まっていましたが、なんと海側の半分ほどが茶色く枯れています。
なんだこりゃ？　はは～ん、これが「塩害」か！
最近のTVニュースで盛んに放映されていた塩害の風景でした。台風の影響で海水が強風で飛ばされ、特に海岸沿いや少し内陸に入ったエリアで発生しているようです。

 

　　

１０時半着。お店の開店は午前１１時なので３０分待ちかな。
すでにご近所の奥様方？が並んでいました。この後、数人のお客さんが来て開店前には７人待ちでした。
閑静な住宅地の一角に建つお店は、「孤独のグルメ」放映以降、お客さんが絶えないようです。知らない人が見ればちょっと異様な光景なのかもしれません。

 

　　

魚を中心にした定食メニューです。
お品書きの各札の左側には、「お刺身を付けて」と書かれていました。お刺身を付けた場合は各１００円増しですから、ここはやっぱり刺身を付けた方がいいですね。１００円ですから（笑）

おお～、ここにも「孤独のグルメ」主演の俳優松重豊さんと原作者久住昌之さんの色紙が張ってありました。

 

　　

銀ダラとサバ塩焼き定食にお刺身を付けて１４００円。
銀ダラ定食を注文するお客さんが多い中、サバ塩焼きも食べられるのでこちらの定食にしました。
塩サバも脂がのって美味しそうです。

 

おお～、これが噂の　”銀ダラの煮付け”　ですね。真っ黒です。
味は見た目とは違って、ふっくらと柔らかく脂ののった身は実に美味しいです！
こんなにうまく出来るのか？と思いたくなる味わいです。

サバ塩焼きと併せた定食なので小皿に載った身は小さめです。銀ダラだけの定食は、この大きさの倍以上なのでそちらの方が良かったかな～と思うほどでした。

 

　　

お刺身は、まぐろといかでした。
銀ダラにサバ塩焼き、更にお刺身ですから食が進んでしまいます。
ご飯はおかわり（２杯目まで無料）できるので、もちろんもう一杯です！

 

ということで、今回の食べ歩きは、　”銀ダラの煮付け”　でした。
今までの食べ歩きと違って、こうした魚の煮付けグルメはちょっと珍しいと思いますが、日本にしかない独特の料理、そして、庶民の味としてこれからも繁盛し続けてもらいたいです。