幕張メッセに過去最大360台
インテリアと居住空間の充実
3年振りにキャンピングカーショーに行ってきました。
2013年退職と同時に購入したキャンピングカーは、同年開催されたこのキャンピングカーショーで選んだ車でした。
そんなことから、これからのキャンピングカーがどのような方向で進化していくか関心がありました。
進化していく流れの中でいくつか目を引くポイントがありました。
■フル装備のキャンピングカーが主流を占めてきていること(中途半端な装備は激減)
■電源確保のソーラーシステム、リチウムイオンバッテリーなどの充実
■軽キャンピングカーが拡大してきている
■各社内装インテリアに高級感を出してきている
以上、4点が今回のキャンピングカーショーで感じたことでした。
くるま旅に便利な装備の充実
私の個人的な感想ですが、以前のキャンピングカーショーに出展されていた車と比べて、今回のショーでは「装備」について二つの点印象的でした。
一つは、中途半端な装備車はほとんど影を潜めていたことです。
ユーザーにとって、平にできるベットや折り畳みできる座席、簡易な収納設備だけでは満足しないという点です。
低価格に抑えた車であっても、豪華さや機能性を求めるユーザーにとっては魅力のないものだと思います。
一般の乗用車を趣味の範囲でDIYすることができる程度では関心を集めることができないものなんでしょう。
こうした中でプロによる内装や充実した機能を装備したクルマが多く目を引きました。
その分車体価格も上がって600~800万円台が主な価格帯でした。
車種の主流は、ほとんどがキャブコンとバンコンに絞られてきたように思いました。
トイレ・シャワーなしのキャブコンが主流。
広い空間とゆったりとした快適性を重視。
もう一点は、トイレ・シャワー設備のキャンピングカーが減っていたように思われました。
このことは、以前何度もブログで指摘していたことですが、本当に必要かどうかということだと思います。
あるキャンピングカー販売会社のサイトにこんなことが書かれていました。
トイレやシャワーは展示車には設けられていない。実は、かなり使い込んだトイレ付きキャンピングカーを下取りしたときに、一度も使われていないクルマは少なくない。その分のスペースを広く使えたらというユーザーの声もあった。
こうしたことは、実際使ってみて分かることのように思われますが、汚物の処理が不快で面倒、車内のニオイが心配、車内で用を足すことに抵抗があることなど、使わなくてもある程度分かるものではないでしょうか。
トイレを利用する場合、くるま旅で主に車中泊や休憩する場所として道の駅や高速SAなどがあります。道の駅は今や全国で1100駅を超えます。
又、休憩や買い物で頻繁に利用するコンビニは、全国で5万8千店を超えます。更には公園やガソリンスタンドを含めればトイレ問題はそれほど気にすることではないのではないでしょうか。
日帰り入浴施設についても全国で8000店を超えるわけですから、どの市町村にくるま旅しても入浴できる場所があるということから、これもまた苦労することはありませんよね。
欧米の社会事情と異なる文化(道の駅、コンビニ、温泉施設など)が日本にありますから、”あれば便利” という必要な装備に特化したクルマが主流になってくることは必然だと思います。
豪華なインテリアと装備が主流になってきた感じがありました。
リチウムイオン電池を搭載したバンコン(キャンパー鹿児島)
エアコン、電子レンジなどの電化製品が活用できるキャンピングカー。
一人旅オヤジに適した軽キャン?
くるま旅の同行者の主流は「夫婦2人」だと思います。
このことは、私たち夫婦がこの5年間全国くるま旅をとおして実感してきたことです。
日本RV協会のアンケート調査においてもその実態は裏付けされていました。
2017年 RV協会アンケート結果 2016年 キャンピングカー白書
2016年キャンピングカー白書 「軽ベースのキャンピングカー生産台数」が増えてきている。
こうした旅の中でちょっと気になる旅スタイルの方々に目が留まりました。
それは、軽自動車をベースとしたキャンピングカーで一人旅されているシニアの人たちでした。
昨年、北海道や東北のくるま旅(期間として延べ2ケ月)をしていた時にその姿を多く見かけたことでした。
軽自動車の場合、車内空間は狭いためどちらかというと一人旅に適していると思います。
もちろん軽キャンを利用して夫婦2人で旅されている方々もいらっしゃいました。
軽キャンの場合、一番の利点はやはり機動性だと思います。
どんな狭い道でも入っていくことができ、駐車スペースもとらないことから休憩や車中泊もしやすいです。
更には燃費や有料道路、フェリーなどの移動費用も低額に抑えられることも長所だと思います。
車体本体価格も200~300万円台でランニングコスト(車検、メンテナンス費用、保険など)もそれほど負担にならないこともあって人気が上がっている要因だと思います。
又、普段の生活での移動手段として気軽に使えることも利点です。
軽自動車をベースとした「軽キャンピングカー」が拡大展示されていました。
人それぞれ旅行に対しての価値観は異なるものがあります。
旅のしかたひとつとっても、海外・国内、個人旅行・パックツアー、移動手段として飛行機、船、電車、バス、自家用車、宿泊施設ではホテル・旅館・民宿・ゲストハウス・車中泊・キャンプなどがあり、その組み合わせは何万通りにもなるでしょう。
こうした中で退職されたオヤジさんが、自由気ままに費用をかけないで旅する手段として ”軽キャンひとり旅” を選択する方も少なからずいると思います。
旅スタイル全体から見れば1%にも満たない割合だと思いますが、確実にその需要があることは実際にくるま旅する中で実感することでもあり、なによりその生産と販売台数が伸びていることから裏付けされているのではないでしょうか。
私たち夫婦はこれからも全国くるま旅を続けていきます。
時代の変化によって様々な旅スタイルが生まれてきています。
くるま旅もその中のひとつとして進化してきているように思いました。
くるま旅=キャンピングカーではありません。
実際にクルマで全国を走り回って旅している方々のほとんどは普通乗用車(主にワンボックスカー)です。
時には民泊し、時にはキャンプし、そして時には車中泊するスタイルが主流でした。
そこには、”自由気ままに旅ができる” 大きな利点があると思います。
そこに自分(夫婦)なりの価値観を見出した方々がそうした旅を続けているのではないでしょうか。
私たち夫婦もその一組です。
キャンピングカーショー、面白かったです。
読んでいて、はたして旅だけかな…と感じました。
これから持ち家のない一人暮らしの人が、定住せずにキャンピングガーで
暮らす手段として増えるかも。
そんなイメージが浮かんでしまいました。
ショーで夢見るけど、現実もやばい?
家犬さん
今日ちょっと出かけていたので返信遅れましてすみませんでした。
こうした世の中ですから、家犬さんのおっしゃるように定住できなく暮らす方も増えてくると思います。
先日もネットカフェの利用者についての報道もありました。又、車で生活する人も少なからずいるのではないでしょうか。
格差と貧困が進む中、一方でそうした問題も注視しなければならないと思います。
いやー、豪華ですね。
まるで 1LDKを車に積んだかのように…。
先日のテレビで 災害時用にキャンピングカーを購入された方を 紹介されておりました。
災害時 避難生活を車の中や避難所でするよりは はるかに快適な生活を過ごせると思います。
私もキャンピングカーは ”自由気ままに旅ができる” と考えた時期もありましたが、自分のラ
イフスタイルを考えた場合 あまり必要ないと思い購入しませんでした。
でも 夫婦二人で月1回のペースでわがままな旅行を楽しんでます
山鯨笹蟹さん
お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
>自分のライフスタイルを考えた場合・・・
全くそのとおりだと思います。
個人によって日々の生活スタイルが異なるように、旅においても人それぞれの思いや考えが違っていて当然だと思います。
なによりも自分らしい ”わがまま旅行” を楽しめばいいんじゃないですか(笑)
以前、九州地震の時にキャンピングカーや車の活用が一部報道で話題になりましたね。
確かにいざこうした事態になった時には、避難所での集団生活よりプライバシーが保たれるということでは利点があると思います。
しかし、このような形での利用がないことを祈るばかりですよね。