老人介護施設から
月一回、心温まる便り
母がグループホーム(認知症認定の高齢者施設)に入居して2年経ちました。
入居期間中のこの間、毎月のように施設から便りがくるようになりました。
担当職員の方から母の健康状態をはじめ、施設での生活の様子がうかがえる手紙です。
頻繁に顔を見せることができない遠距離ですので、こうした便りは大変ありがたく感謝の気持ちでいっぱいになります。
「昨年の便りの一例」
まだまだ暑い日が続きます。お元気でお過ごしです。
8/23日 血圧が高く心配し様子を診ていましたが、その後平常値に戻り安心しています。
8/2日は夏祭りを行い、お好み焼き、焼きそば。かき氷など召し上がり喜ばれていました。
来月は敬老会を行う予定です。ささやかですがプレゼントも用意しております。
今月末には散髪も予定しております。
まだまだ暑い日が続きます。熱中症など気を付けてまいりたいと思います。
最近のご様子ですが、チラシを見たり雑誌を読まれたりお元気でお過ごしです。
3F、4F合同(デイサービス)にて敬老会を行いました。歌に合わせて体操などされ楽しまれました。
ささやかですが、プレゼントも喜んで頂きました。
25日には訪問理容にて散髪されました。
これから寒くなってまいります。体調管理には気を付けたいと思います。
日に日に寒くなってまいりました。
24日には妹様、姪子様も来てくださいました。「涙が出ちゃうよ」と喜んでおられました。
体重も少しづつ増えてきました。うれしく思っております。
いつも私たちの冗談にも笑ってくださり、お話するのが楽しいです。
レクではことわざなど職員が前の方を少し言うと続きをどんどん言ってくださいます。
訪問看護師より下肢が乾燥しているとの事なのでミルクローションを買わせていただきました。
早いもので今年もあと一ケ月となりました。
最近のご様子ですが歌を歌ったり、ことわざを言い合ったりと明るく笑顔にてお過ごしです。
来月は散髪、クリスマス会、インフルエンザの予防接種を予定しております・
これから益々寒くなりますが、体調には気を付けてまいりたいと思います。
昨今、老人介護施設内での高齢者虐待が深刻化しているようです。
新聞、TVなどの報道で大きく取り上げられる記事も目に付くようになりました。
身体的虐待をはじめとして、介護の放置、心理的虐待、経済的虐待なども多岐に渡っているようです。
こうした中、施設入居している方の家族においては、多少なりとも心配・不安もあるのではないでしょうか。
施設入居している母、義父母の様子を見に訪れた時には、本人の笑顔や身体状況、介護職員さんとの会話など見聞きするだけでそんな不安は一掃されます。
いつ訪れても清潔な身なり、清掃の行き届いたベットや室内、快適な空調環境などどれを取っても満足のいく状態です。
今では全国に数多くの老人介護施設がある中、前述したような各種の虐待が行われている施設があるのかもしれません。
一部施設のそうした行為が、多くの介護施設に当てはまるような報道に惑わされることのないようにしていきたいものです。
現在、厚生労働省の調査によれば、介護現場で働く人たち(介護士、ヘルパー、職員など)の月給は、全産業平均よりも10万円低い状況だそうです。(全産業平均33万円、介護関連平均22万円)
施設に入居している方々の身体状況は人それぞれ異なります。と同時にそれぞれ異なる介護が必要になってくると思います。
寝起きの介助、着替え、三度の食事、トイレ、入浴、薬などあらゆる対応がそれぞれあるということではないでしょうか。
更には深夜勤務なども。
こうした過酷な勤務状態の中で働き、更には一人ひとりの状況を踏まえた介護職員さんからの通信に対しては感謝の気持ちでいっぱいになります。
介護職に対して、仕事だから当たり前、施設料を払っているのだから当然のことということではないと思います。
そこには人と人とのつながり、大切な家族を介護していただいているという感謝の気持ちが大事ではないかと思うばかりです。
月一回、心温まる手紙を読む度に離れて暮らす母の笑顔と介護職員さんの介護する姿が浮かんできます。