とり天・餃子

酢しょうゆで食す大分県の郷土料理

先日、日本テレビのケンミンショーで大分の「とり天」が紹介されました。            関東に住む私たちには何それ?という感じでしたが、地元大分では定番料理とのこと。  地方ならではの食は、謎めいていて実に面白くこの番組をよく観ます。                     例えば、故郷静岡では「黒はんぺん」というものがあります。これは料理というよりも一つの食材、商品名ですが、焼津を中心に静岡県中部地方でよく食べられている商品です。一般的には白いはんぺんですが、いわしを主に雑魚の身で作られた灰色のはんぺんです。子どもの頃から慣れ親しんでいたので、東京に出て来ておでんのはんぺんを見て、食した時この白い物は何?マシュマロをおでんに入れるの?と言った思い出があります。それだけ地方によって食文化が違うということなんですね。

さて、「とり天」というものがどういうものなのか、翌日の夕食のメニューとして作ってみました。いつものようにネットでレシピを検索して材料と調味料を見たところ、鶏のから揚げに近いものでした。

とり天1 とり天2

一口大に切った鶏肉に酒、醤油、生姜、にんにく、塩コショウで下味しておきます。  衣は、卵、小麦粉・片栗粉(各1/3カップ)、水60ccをといておきます。通常の天ぷらを作るように高温の油で揚げるだけです。                                           下味付けは、から揚げとほぼ変わりませんが、衣の材料が違うようです。

とり天3 とり天4

酢しょうゆで食べるのが大きなポイントです。番組では出演者が、いくらでも食べられると言っていましたが、実際に食べてみると確かに食べられますね。この日は、カミサンと共に10コづつペロリと食しました。酢を付けて食べることで食欲が湧き、油のしつこさが感じられませんでした。                                                     我が家の定番料理のひとつに加えたいと思います。

同じ酢しょうゆで食す餃子

油ものといってもとり天と同じように酢で食べる餃子も年間を通して我が家の定番です。自慢ではありませんが、惣菜の出来あい物や冷凍食品は今まで一度も購入したことはありません。やっぱり手作りが一番美味しいですね。我が家のポイントは、にんにくは一切使用しないでキャベツたっぷりの野菜中心の餃子です。キャベツは中サイズ1コ使用して、一度に約50コほど作ります。キャベツはたいへんですが手切りに徹しています。以前、ミキサーなどの調理器具を使ったことがありますが味は落ちます。又、皮は小麦粉から伸ばして作ったことがありますが、ちょっとたいへんなので今では市販の餅米入りを使用しています。

餃子1 餃子3

餡は、写真の調味料を使います。以前、知り合いからハチミツを入れると美味しいと紹介されて以来使ってます。キャベツの甘味で充分ですが、コクが出て味がまろやかになる感じです。隠し味におすすめします。

餃子2 餃子4

餡を包む作業はいつもカミサンと二人でやります。食べる人が出来上がるまでに何らかの作業に参加することが大事だと・・・。と言うのは嘘でして、オヤジの太い指先では皮を包むのに一苦労なんでカミサンに手伝ってもらっています。残った餃子は冷凍しておきます。カレーなどと同じように味が馴染んで美味しくなります。

酢としょうゆで食べる料理として「とり天」と「餃子」は共通しています。これから暑い夏を迎えますが、油ものでもさっぱりと食せるスタミナ料理ですね。