白馬岳

登山仲間8人パーティでいざ白馬岳へ

大雪渓に雪がない!?

会社時代の気の合う登山仲間たちと共に白馬岳に行ってきました。
完全リタイアの私を除き、まだ全員が継続雇用と現役で働いています。
毎年この時期は、夏山登山の一大イベントとして北アルプスの高峰を目指します。
夏山以外でも春、初夏、秋の季節ごとに定例化しているオヤジたちの山岳同好会です。
会として年間で決めた定例登山以外でも、それぞれ単独や日程の合う2~3人で出かける登山を含めれば、かなりの頻度で山を楽しんでいる仲間たちです。

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昨年の穂高岳登山と登頂後の美味いビールで乾杯!

 

そんな山好きオヤジたちの中で、唯一サンデー毎日の暇な私が計画担当を仰せつかり山行きプランを発信しています。その他の役割として、会長、事務局長、渉外(宿泊、車手配など)、宴会部長などの担当を設けて面白おかしく和気あいあいと楽しんでいます。
定例登山の前後は、必ず事前確認会と反省会の飲み会があるので、ほぼ毎月のように集まっている山好き酒好きオヤジたちのグループといったところでしょう(笑)

ということで、気心の知れた仲間たちと共に今年は大雪渓を目指しました。
白馬と言えば、やはり大雪渓ですね。大雪渓なくして白馬を語ることはできません。
登山愛好者にとって、北アルプスの上高地、立山に匹敵する山岳景観トップクラスの人気の山です。

ここ数年毎年晴れ男が現れ、天候不順の予報をはねのけて好天に恵まれた登山が続きましたが、今回ばかりは台風10号の影響で前日から関東甲信越は雨模様。
それでも日本海に近い長野、新潟方面は、なんとか曇りで持ちこたえることができました。

 

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エ~、雪がない! 大雪渓がない! そんなバカな~!

私は、過去に二度この白馬岳を目指して雪渓を登った経験があります。
そして、ちょうど写真の沢が流れている辺りを雪を踏みしめて登って行きました。
大雪渓を登った経験のある方でしたら、この写真の光景を見て多分ビックリすると思います。
あの雪渓はどこへいってしまったんだろうか!
雪渓がはじまる白馬尻の山小屋で聞いたところ、暖冬の影響で雪が少なく溶けてしまったとのことです。
この場所にも地球温暖化の現象が、はっきりと目でわかる光景がありました。

 

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雪がないため、沢のザレ場を登っていきます。細かなジャリ石で登り辛いで~す。

 

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少しばかりの雪渓がありますが、危険なため山裾に沿った登山道を登っていきます。

 

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ようやく雪渓がありました。アイゼンを付けて登りますが、その距離100mちょっと。
登山道を示す赤いベンガラの目印は、クレバスを避けるように蛇行しています。

 

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ポッカリ口を開けた大きなクレバスの脇を進むこと20分、雪渓登山は終わりました。
通常であれば雪渓上の登山のルートタイムは2時間30分です。それがなんと20分。
この時間だけ見てもいかに少ないかおわかりかと思います。

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雪渓が終わり、今度は逆側の山裾にとりつき、険しい登山道が続きます。
通常このルートはありませんが、雪渓がなく深い谷底を登ることができないため、新たに開拓された登山道のようです。

 

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葱平(ねぶかっぴら)から望む岩稜帯。しばらく休憩していると青空がでてきました。
こんな天気でも晴れ男がいるようです。

 

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通常のルートに戻りお花畑の中の登山道を登っていきます。

 

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もう少しで稜線に出ますが、この辺りが一番の急登です。

 

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ガスが立ち込める中、ようやく白馬山荘が見えてきました。
山荘にザックを置いて、その足で頂上を目指しました。山荘から20分ほどで山頂です。
白馬岳2932m(日本百名山)

 

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山荘のレストランでカンパーイ!

 

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白馬山荘は日本最大の山小屋です(収容人数800人)
各部屋、食堂、ラウンジ、トイレなど全てきれいな山小屋でした。

 

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夕方、一瞬ガスが切れて杓子岳、白馬鑓ケ岳方面の山並みが見えました!

 

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なんと先ほど登頂した白馬岳頂上もはっきり見えました!

 

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白馬山荘のレストラン

 

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山荘の目の前にどっしりそそり立つ旭岳2867m。

 

当初の計画では、杓子岳~白馬鑓ケ岳を縦走して、鑓温泉小屋に宿泊する2泊3日の山旅でしたが、翌朝は、やはり天気が崩れ稜線を歩くことができず、登ってきたルートを下山しました。
風速15m以上の突風と雨の中、白馬山荘を後にして雪渓を下っていきました。

今回の山旅では、残念ながら好天に恵まれず曇りと雨の中の登山でしたが、これもまた考えによっては経験できない面白い山行きでもありました。

帰りの車の中では、次の秋山の話で盛り上がったことは言う間でもありません。
一日早めの帰路の途中、道の駅やサービスエリアでカミサンへの土産を買うオヤジたちの姿がありました。

白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで最も賑わう山である。
日本アルプスへの初見参が白馬岳であった人は少なくないであろう。
高峰へ初めての人を案内するのに、好適な山である。大雪渓があり、豊富なお花畠があり、眺望がすこぶるよい。
深田久弥著「日本百名山・白馬岳」より

次回は、そんなオヤジたちにあの雄大な大雪渓を見せてあげたい。
いつの日か仲間たちと共にまた訪れる時がくるであろう。

 

「白馬岳」 おわり

 

 

 

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