NHKBS「にっぽん百名山」のロケ隊と遭遇
シャクナゲが咲く山深き皇海山へ
5月に登ろうと予定していた皇海山(すかいさん)でしたが、あまりにもその行程が長いので躊躇していました。(銀山平コース:山と高原地図の参考タイム約14時間)
日帰りする登山者もいますが、早朝4時頃から登っても下山は夕方6時以降になってしまい、途中の山小屋泊(庚申山荘)でプランを立てていました。
そんな時、地元の沼田市HPでもう一つのルートである不動沢コースの登山口まで行ける林道が整備され、開通した情報が掲載されました。急きょ予定を変更して、この不動沢コースで昨日(6月2日)行ってきました。
皇海山といえば、日本百名山の中でも関東からは地理的に近場(群馬と栃木の県堺)にありますが、麓や幹線道路からはかなり山奥に入り、なかなか容易に行ける山ではありません。
深田久弥「日本百名山」
それは赤城山と男体山との間に、錯綜した前山の奥に、牛の背のようなドッシリとした山容を覗かせていた。・・・私はつむじ曲がりの精神からこの山を取り上げるのではない。立派な風格をもった山だからである。初めて近くから眺めた時その横がつまって、颯爽と峰頭をもたげ、一気に下の沢まで落ちている姿は、思わず脱帽したいほどの気品をそなえていた。
車で関越自動車道の沼田ICから62号線を走り、山深い根利(ねり)地区に入ります。
そこからいよいよ栗原川根利林道の砂利道を約20Km山奥に進んでいきます。ガードレールがない崖と谷沿いで、すれ違いできないガタガタ道の悪路ですから時速15~20Kmで1時間15分かかります、 平日でしかも朝8時前にはすでに5~6台の車が駐車していました。さすが日本百名山ですね。
林道の途中からようやく皇海山が見えました! 2000mを超える高山でもその周辺からは全くその姿を現しませんでした。
5月男体山の頂上から見た皇海山(右奥)、拡大写真:中央奥。牛の背のようです。
登山口の皇海橋。橋の向こう側が老神温泉(吹き割りの滝)方面からの追貝栗原川林道。
どちらの林道も約20Kmあり時間的にも同じです。
むせ返るような眩しい新緑と沢づたいに登山道を登っていきます。
登山口から不動沢を登り、ようやく稜線のコルに出ます。左方向に進めば皇海山、右方向に行けば鋸山です。ここでリュックを置いて、まずは皇海山の全容が見える鋸山に向かいます。(写真右)
登山道の途中にはシャクナゲが咲き誇っていました。
鋸山頂上直下の岩場。ロープがあるものの滑って2回ほどコケちゃいました。
鋸山頂上からの皇海山
頂上付近に咲くミツバオウレン、イワカガミ
鋸山頂上から庚申山の稜線。皇海山登山の銀山平コース。このルートは往復14時間ほどかかり十の峰を越えてくる縦走コースで、深田久弥氏が歩いたルートです。
反対側の眼下には今日登ってきた不動沢。
鋸山頂上でNHKBS放送「にっぽん百名山」のロケ隊と遭遇しました!
三脚を立てて大きな撮影用カメラで皇海山を撮っていました。近くから皇海山全容を撮れるビュースポットは、やはりこの鋸山からですね。皆さん早朝からこの場所に陣取って撮影しているようです。私もこの放送は欠かさず録画して見ていたのでラッキーでした!
スタッフの皆さんとさっそく山談義のはじまりです。30~40代の若い方ばかり7名のロケ隊で、その内一人はガイドさんでした。
今回撮影した皇海山の放映は、7月第一週の月曜日予定だそうです(8:30~、30分番組)
ぜひ皆さん観ましょう。
さて鋸山から下り皇海山へ。皇海山中腹からの鋸山方面
皇海山頂上 2144m
ということで、念願の皇海山に登ってきました。
梅雨入りがはじまるこの時期、天候に恵まれたことやNHKロケ隊の方々との出会いというオマケもあり、ルンルンの山旅でした。お土産はもちろん晩飯のおかずに群馬名産の手作りこんにゃくを買って帰ることは忘れません。
下山後、62号線に出た時「舗装道路ってこんなに静かに走れるんだな~」と改めて感じました。
皇海山、行かれたんですね~
私はまだです。遠いです。
いいですね~
家犬さん
家犬さんも百名山70座登っているんですね。驚きました!
私はまだ43座です。今月から本格的に開始していきます。その都度、ブログにアップしていきますので、家犬さんの思い出話なども含め山のお話をしていきましょう。