北海道ロングステイ くるま旅編 (6)

富良野長期滞在の終了

 

苫小牧に向けた2日間のくるま旅

 

富良野市お試し住宅での一ケ月間の暮らしが終了しました。
北海道に渡ってから47日間経過し、長い旅は終わろうとしています。
帰りは苫小牧港からフェリーを使って自宅(埼玉)に向かう予定です。

自家用車を使って北海道旅行する場合、東北地方を陸路で通過し青森からフェリーで函館に渡るルート。又、関東圏からであれば太平洋をフェリーで渡る方法があります。(又は新潟から日本海をフェリーで渡る)
観光シーズンの夏の時期、フェリーを利用して北海道に渡るくるま旅の人たちがいかに多いかということを、今回の旅でよく分かりました。
北海道の快適な道路を走って観光地・温泉地を訪れ、道の駅で運転の疲れを癒し、時には車中泊してきた中、至る所で全国ナンバーの車を目にしてきました。
出会う方々とのコミュニケーションの中で、「私たちは(夫婦)、名古屋から苫小牧」「仙台から苫小牧」「新潟から小樽」「敦賀から小樽」「秋田から苫小牧」・・・。
こうした人たちは最低一ケ月の旅を続けている方々ばかりでした。
いかにこうした旅人が多いかというのは、まさに北海道ならではの光景なんでしょう。

当初このような状況を知らずに往路のフェリーに乗船する時、帰りの予約を入れようとしたところ(一ケ月半前)、希望日はすでにいっぱい、翌日も満車・満席、そして翌々日の状況は数台空きがあるということで即予約を入れたほどでした。
これがまだ働いている時であれば緊急事態になりますが、退職したおじさん、おばさんは、「いいんじゃないの。2日間のんびりくるま旅して帰ろうよ」ということになります。
「特に帰ってからの予定なんてないんだから~」ですね(笑)

 

帯広のご当地グルメ

 

富良野から苫小牧までは国道237号線を南下すれば、日高町経由で数時間の距離です。
フェリーの乗船が2日遅れたことで帯広を通って南下することにしました。
「帯広って何か美味しいものがあるのかな~」なんて調べたところ、ありました「豚丼」ですね!
昔から養豚業が盛んだったこともあり豚肉料理が多いようです。

 

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豚丼専門店の「はなとかち」
お昼の時間帯をずらしてお邪魔しましたがほぼ満席状態。地元のお客さんばかりでした。
日常のランチ食として人気があるんですね~。

 

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ロース肉とバラ肉&ロースの2種類を注文。並盛でどちらも920円。
こうした豚丼専門店が帯広市内にはかなりあるようです。各店特性のタレで味付けしているそうです。
甘辛いタレを絡めて焼いてご飯にのせたシンプルな料理でした。
このタレがご飯に絡んでいることで白飯が進んでしまいます。
でもちょっと値段が高いように思いましたね。

 

日高山脈を越えると景色が一変!

 

前回のブログで北海道の登山は富良野岳で終了と言ってしまいましたが、帰る途中に「アポイ岳」があり、ぜひ登ってみようと思い太平洋沿岸の様似町を目指しました。
帯広から様似町までは、国道236号線(天馬街道)を使って日高山脈を横断することになります。
十勝平野のほぼ中央に位置する帯広は、行けども行けども広大な農園が続き、麦やとうもろこし、ジャガイモ畑と牧畜が広がっていました。
しかし、この日高山脈を越えるとその様相は一変しました。
今まで目にしてきた畑と牧畜の風景はありません。全て牧場(馬)に変わっていました!

 

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所変わればその風景も変わりますね。
競馬には全く興味がありませんが、競走馬のふるさとという位は知っていました。
それにしても、延々と続く牧場風景は圧巻ですね。
太平洋沿岸のこのエリア(浦河町、新ひだか町、日高町)は、全てと言っていいほど牧場だらけでした。
競馬ファンにとっては楽しいエリアなんでしょう。

 

花の百名山アポイ岳へ

 

前回登った富良野岳は、田中澄江さんが推した花の百名山でした。
今回のアポイ岳も同様で高山植物の宝庫として有名な山のようです。

 

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登山口のビジターセンターと後方に見える山がアポイ岳。
様似町一円はアポイ岳ジオパークとして日本ジオパークに認定されているそうです。

 

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登山口からスタート。頂上往復約5時間の行程です。

 

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樹林帯の中の登山道にはクマよけの鐘が。北海道の山らしいです。

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登山道沿いに咲くヤマニオトギリ

 

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稜線上の馬ノ背がお花畑。
残念ながら今回はあまり高山植物を見ることができませんでした。

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お花畑に咲くキンロバイ。
このキンロバイだけが一面咲いていました。

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アポイ岳頂上 810m
頂上周辺にはハイマツとダケカンバの林が密集していました。

たった810mの低い山なのに、標高500mを超える辺りから森林限界が始まりました。
こんな山容の山は初めてです。
ビジターセンターの説明では、山全体が「かんらん岩」という特殊な岩でできていること。(樹木の生長を妨げる岩質)
海に面しているため、一年中風が強く、夏は海霧のせいで気候が冷涼で、高山植物と同じような環境になっていることなどが挙げられていました。
確かに早朝登っている時は、霧が濃く視界はあまりありませんでした。
今回は残念ながら曇りの天気だったため、後方に控える日高山脈と前方に広がる太平洋の絶景を見ることができませんでした(涙)
次回、登るチャンスがあれば、もう一度来てみたい山です。

ということで、北海道ロングステイは、アポイ岳登頂を最後にフェリー乗船の苫小牧港までのくるま旅でした。
「北海道ロングステイ」ブログはこれで完結になりますが、次回は「北海道ならでは、北海道らしい珍光景写真特集」をアップしていきます。

「北海道ロングステイ 最終編」へ つづく

 

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