北陸の名峰とくるま旅 (3)

美濃路、木曽路を巡るくるま旅

 

北陸の名峰を訪ねる山旅を終え、帰りは歴史ある町並みを巡るくるま旅です。
越前大野を後にして美濃街道を走り、「郡上おどり」で有名な郡上八幡を訪れました。
以前より行ってみたい町のひとつでした。
その後、中央高速に入り中津川から木曽路の馬籠・妻籠宿を散策してきました。

 

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郡上八幡城

 

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郡上八幡の町並み(やなか水のこみち)

 

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恵那山と馬籠宿
この日、恵那山に登る計画でしたが、2日前に荒島岳と白山を登り、車の運転で疲れたので観光に切り替えました。
こういう日に限って天気がいいんですよね~。う~ん残念!

 

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妻籠宿

 

名水の城下町さんぽ~郡上八幡

 

日本三大盆おどりで有名な郡上八幡は、TV旅番組などでも紹介され観光地として人気が高い町です。
初めて訪れる所でしたから、最初に観光案内所(旧庁舎記念館)に出向き町の歩き方を説明していただきました。
お城や古い町並み、踊り以外で特徴的なところは、きれいな水が町の中を張り巡らされていることでした。
これは江戸時代に防火対策として用水路がつくられたそうです。

 

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郡上八幡城と天守閣からの市内

 

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古い町並み。この通りでも郡上おどりが催されるそうです。
今年は7/9日~9/3日のうち32夜、市内の各エリアで踊られたそうです。
市内の「郡上おどり博覧館」で説明を受けましたが、10種類もの踊りがあることを知り驚きました。
有名な徹夜踊りは、8/13日~16日までの4日間開催。
この時期にぜひ一度来てみたいものです。

 

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宗祇水(日本名水百選)         いがわこみち

 

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B級グルメ「鶏ちゃん焼き」(けいちゃん)  市内を流れる吉田川

 

石畳が続く木曽路さんぽ~馬籠・妻籠宿

 

馬籠・妻籠宿は、まだ学生だった頃に訪れて以来です。
カミサンも働き始めた頃に旅行で来たと言っていたので、二人とも約40年振りです。
妻籠宿の駐車場に入る時、管理しているご年配のおばさんに、「40年振りで来ました」と話したところ、「何も変わっていないよ」と言われました。
なるほど、こうした歴史的な建造物や面影はいつの時代になっても変わってはいけませんよね。

40年前、旅行ガイドブックの種類はあまりなかったように記憶しています。
そんな時代の中、女性ファッション雑誌「アンアン」に古き町並みを紹介する旅情報がシリーズで掲載されていたことから、この雑誌と国鉄(当時)の時刻表を片手にユースホステルを利用しながら訪れたことを思い出しました。
※現在の代表的な旅行ガイドブック「るるぶ」は80年代に入ってから(創刊1984年)

 

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馬篭宿

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馬篭宿

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早朝(8時半頃)だったことから観光客は誰もいません。もちろんお店も開いていませんでしたので静かな馬籠宿を散歩できました。
唯一の観光客はYOU(外国人:白人)が4組ほどいました。妻籠宿まで旧中山道を歩いて行くそうです。
今年、熊野古道の中辺路で見かけたYOUも本宮目指して歩いていましたが、こうした史跡を歩いて巡る旅が目的で来ているようです。

 

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妻籠宿

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馬籠宿を後にして、車で30分ほどで妻籠宿です。
途中、馬籠宿で出会ったYOUたちが妻籠宿を目指して旧道を歩いている姿がありました。
日本人が車で移動し、外国人が歩いているのですから何か変ですよね。

木曽路辺りに来ると五平餅の看板が多く見られます。
以前にも何度か食べたことがあり、今回もそばと一緒に久しぶりに食べました。
これが実に美味しく、今まで食べた五平餅の中では一番美味しかったですね。
もう一本追加しちゃいました(笑)

 

ということで、6日間の「北陸の名峰とくるま旅」を楽しんできました。

 

点線を発見する旅~くるま旅

 

今回の旅費総額:65000円
■交通費:28000円(ガソリン、高速ETC、駐車場)、走行距離1035Km
■食費他:37000円(飲食費、入浴料、おみやげ、観光入場料など)

今回の旅は、短期間で埼玉から北陸地方まで出かけ、高速道路(有料)を長距離利用したことから交通費の割合が高くなりました。(43%)
一般の公共交通機関を利用した個人旅行費や旅行会社のツアー料金などと単純比較した場合、二人で65000円ですから一見安く見えます。
しかし、車の維持費(メンテナンス代、保険料など)を考慮した時、果たして安いとは言えません。
旅の費用対効果(コストパフォーマンス)も重要なことですが、大事なのはどれだけ楽しむことができ、充実した旅ができたかということだと思います。
このことは、個人旅行でもツアー旅行でもくるま旅にしても共通したものなんでしょう。

個人(夫婦や家族)によっていろいろな旅のスタイルがあります。
私たち夫婦は、自由気ままな旅ができ、旅先でも臨機応変にスケジュールを調整できるくるま旅を選びました。
車中泊という不便さはありますが、非日常的な体験ができて慣れれば楽しいものです。
何よりも点と点を結ぶ実線の旅ではなく、点と点の間にある点線を発見する旅ができることです。
そんな場面を発見すれば自由に立ち寄ってみることができるのがくるま旅の面白さです。
時間に制約されることなく、気に入った場所で好きなだけ過ごすことができるのがくるま旅の魅力だと思います。
今回の旅でも郡上八幡に半日観光する予定でしたが、時間が足りずほぼ一日観光して充実した旅の時間を過ごすことができました。

くるま旅は、私たち夫婦の旅スタイルになりつつあります。

 

「北陸の名峰とくるま旅」 おわり

 

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