北海道旅行 (2)

2016北海道2

 

”北海道ちょっと暮らし”の見学

 

”北海道ちょっと暮らし”? あまり聞き慣れない言葉です。
私もはじめはどんなこと?何なの?という感じでした。
ご存じの方はもちろん、よ~く知っているでしょう。

はじめてこの”北海道ちょっと暮らし”のことを知ったのはあるサイトでした。
それは「定年後の過ごし方~鎌倉リタイヤライフ」です。
このサイトの「みんなの投稿項」欄に読者から「北海道シーズンステイ」と題しての投稿がありました。
退職後、北海道でのロングステイを体験できるシステムとして、関心を持つキッカケになりました。

基本的に各市町村への移住を目的にしたもののようですが、観光や長期滞在、季節や場所を変えてのステイを体験できるということで幅広く利用されているようです。

気になる地域に、まずは体験滞在し、地域の自然や生活環境、受け入れ体制などをご自身の目で確かめ、次のステップを考えるのが「ちょっと暮らし」。
市町村、企業・団体、地域住民が一体となって滞在施設を確保し、地域の特色を盛り込んだ様々な体験プログラムも用意しています

「北海道で暮らそう」HPより

今回、友人家族と北海道旅行した時に、この”ちょっと暮らし”についての現地情報を入手したいと思っていました。
ちょうど美瑛と富良野へ観光に行く予定でしたので、事前に美瑛町役場に連絡してアポイントをとりました。

 

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美瑛町役場はたいへん立派な庁舎でした。
2階の経済文化振興課を訪れてお話を聞きました。担当者の方から町のことや住居の説明をいただき、この後現地まで案内してもらいました。
現地までは担当者の方に車で先導してもらい、私たちが後を走って向かいました。
現地までは市街地から車で10分ほどですが、ほとんど信号機のない道路や丘陵地帯を走るので距離としては数Kmあります。
町役場では、職員の方が丁寧な接客でお茶まで出していただきありがとうございました。

 

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美瑛町の”ちょっと暮らし”の住居は6棟で3タイプありました。
■住宅(大):37.76㎡ 1LDK(LDK13.5畳、洋室4.5畳+ロフト6.9畳) 1ケ月6万円
■住宅(中):28.35㎡ LDK(LDK10.5畳+ロフト4.5畳) 1ケ月5万円
■住居(小):18.23㎡ LDK(LDK7.5畳+ロフト3.5畳) 1ケ月4万円
※使用した光熱費、ゴミ処理費、ネット回線使用料、共同施設使用料などの費用は別。
使用期間は1ケ月単位。

 

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体験住宅(大)              体験住宅(中)

 

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体験住宅(小)              周辺には丘が広がっています。

 

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私たちが役場の担当者から説明を受けている時、住んでいる方がちょうど買い物から戻ってきました。その方のご厚意で部屋の中を見せていただきました。
この方は、60代後半の男性で一人で過ごされていました。
生活に必要な基本的設備や調度品は揃っているということでした。
消耗品類などは自分で用意するようです。

 

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ロフトへの階段              ロフト

 

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左側がトイレ、右が浴室。         浴室内

今回の美瑛町の体験住宅6棟は、今年5~10月までの期間全て埋まっているそうです。
南は沖縄から来られる方もいて、全国から申し込みがあるそうです。
北海道の中でも人気エリアですから倍率も高く、一定の条件を満たしても入居できる可能性は難しいと思いました。
来年の”北海道ちょっと暮らし”の申し込みは、年末に行われるようです。その後審査、抽選という段階を経て決まるようです。
各市町村によって若干異なるようですので、ご希望される方は直接問い合わせてみてはいかがでしょうか。

 

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町役場で「北海道暮らしフェア」の説明会のパンフレットをいただきました。
大阪、名古屋、東京の各会場で北海道の各市町村が出店して詳しい説明が受けられます。
ご興味のある方、来年ちょっと暮らしを体験しようと計画されている方、開催日に足を運んで詳細な情報を入手してみてはいかがでしょうか。

この開催案内は、すでに「北海道で暮らそう」サイトにアップされていました。
「北海道くらしフェア2016」
■大 阪:10月9日(日)京セラドーム大阪 9階 スカイホールAブロック
■名古屋:10月10日(月・祝)吹上ホール 第2ファッション展示場
■東 京:11月12日(土)東京都立産業貿易センター台東館 6回展示室

冒頭で紹介しました「定年後の過ごし方~」サイトの中で、実際に栗山町で体験されたRockyさん、厚別町で体験されたShin732さんの手記は、たいへん参考になりました。
特にRockyさんには、個人的にも詳しい情報やアドバイスもいただき北海道暮らしへの想いも一段と増してきています。
旅行と云う「非日常」ではなく、居住地を替えた「日常」なのです・・・。
「ちょっと暮らし」のサイトを見ていただければわかると思いますが、生活に便利な札幌や函館には体験住宅はありません。需要と供給で不便なところほど、熱心だと感じます。
移住するわけではないので、自然を謳歌できれば多少の不便など構わないと考える方や、その地でしか楽しめない等の目的がある方は良いと思います。
Rockyさんの投稿手記の一文より転用

北海道は本土の人間にとって多分憬れの地ではないかと思います。
憬れだけで行って長期滞在することが目的だとすれば、数日間滞在しただけで飽きてきた、何もすることがないということになってしまうのではないでしょうか。
このことは海外ロングステイや移住などにも通じるものがあると思います。
なぜなら「行くことが目的」だけであれば、行った時点でその目的が達成されてしまうからだと思います。
長期の海外ステイや国内ロングステイを経験されている方の手記は、実際の体験に基づいたリアルな発言として説得力と重みが感じられます。
ガイドブックや観光雑誌に載っていない生の声は、たいへん参考になります。
受動的ではなく能動的に行動するステイこそ謳歌できものではないかと教えられます。

ということで、来年の北海道ちょっと暮らしに向け準備を進めています。
私たち夫婦は、山や高原歩き、登山を趣味にしていますから、希望するエリアは大雪山系の近くにしようと考えています。
又、料理も好きですので(オヤジの下手な調理ですが)、北海道の豊富な食材を使った自炊も楽しみにしています。

来年、北海道暮らしを考えている方にとって少しでも参考になればいいかなと思います。
まだ先のことだから来年考えればいいや、ということでは遅いですよ(笑)
北海道暮らしを考えている全国の退職された中高年の方々はもう始動されています。
サンデー毎日オヤジにとっては、こうしたプランを立てるのも楽しみです!                     

4 thoughts on “北海道旅行 (2)

  1. 新しいフォームのブログ拝見しました。

    北海道に多少の知識のある者として、私の好きな時期についてお話します。
    私が思う北海道のベストシーズンは6月の中旬から7月の中・下旬、つまり、こちらが梅雨の時期です
    です。日差しが強く、日中30度を超える事がある位ですが、風が冷たくてとても清々しい初夏で
    す。その風の中に、短い夏に向かう濃密な命の息吹を感じます。8月は案外天候不順な年があり
    ます。
    この時期、海産物(ウニ:産卵前、イカ:若い、時知らず:脂乗っている)も美味しいし、トウ
    モロコシやメロンも初期のものが美味しいと私は思います。高山植物は8月に入ると駄目です。
    (大雪山ロープウエイの終点である姿見の池周辺にチングルマの群落があります。余りにも簡単に
    に見られて、本格派のスーサンには拍子抜けかもしれません)

    以下、脱線しますが、
    紅葉を見られるのでしたら、大雪高原沼をお薦めします(9月中・下旬)。私が見た紅葉の中で
    で、最高の美しさでした(と言っても、左程色々見た事はありませんが)
    ジンギスカンの元祖は滝川の松尾ジンギスカンと言われており、こちらのものは、たれに漬けこ
    んだ肉を焼いて食べます。札幌では肉を焼いてたれに浸けてたべますよね。
    北海道のラーメンと言えば、味噌味が有名ですが、元々は札幌以外では味噌ラーメンはありませ
    んでした。札幌以外は函館の塩を除けば、醤油でした。今ではどこでも味噌ラーメンを出します
    が、そうなったのは札幌オリンピックの時期に札幌の味噌ラーメンが有名になってからです。
    カニはそれぞれに美味しいですが、北海道の人は濃厚な花咲ガニファンが多いです。
    小樽の寿司は上手いですが、何故そうなったのか不思議です。小樽は元々石炭の積み出し港、そ
    の後はロシアとの貿易港で、漁業で栄えた町ではありません。
    時々、観光客の不興を買う店の主がいます。ちょっと有名になってしまうと天狗になってしま
    い、「お客さは神様です」を忘れ、また努力する事も忘れてしまうようです。
    天売島という小さな島で、年に数十頭水揚げされるクロマグロは、天売マグロと言い、築地で最
    高の値段で取引されるマグロだそうです。そのような超高級マグロは、食べられませんが、積丹の
    の民宿に泊まると、小さなマグロ(築地に出すには小さすぎ)のお刺身が出る事があり、これは絶品
    絶品です。
    利尻の馬糞ウニは、本当に美味しいです。
    北海道旅行は新千歳空港を利用される方がほとんどだと思いますが、旭川空港への着陸時に見得る
    る景色も格別です。右に大雪・十勝連峰、左に芦別岳、そして眼下は美瑛・富良野のパッチワー
    クの丘です。正にパッチワークです。高度が下がっているので、丁度良い感じです。

    以上、独断と偏見ですが、これからの北海道ステイに、ご参考になれば嬉しいです。

    1. Taibunさん

      北海道についてのたいへん詳しい観光情報ありがとうございます。
      確かTaibunさんは北海道出身でしたね。(間違っていたらゴメンナサイ)
      やはり出身の方からのアドバイスは真実味があり役立ちます。

      来年6月~8月上旬頃までの期間でステイしたいと思っています。
      Taibunさんのおっしゃるとおり、本土が梅雨の時期(6月~7月)が一番適していると聞いていましたから、その時期に決めました。
      登山や高原歩きがしたいので、7月1ケ月間、大雪山系に近い場所のステイがいいのではないかと調べています。
      又、6月はくるま旅(車中泊、キャンプなど)中心に考えていて、礼文島のお花畑を楽しみにしています。

      北海道ちょっと暮らしの施設がうまく借りられればと願っています。

      これからもいろいろな情報お寄せください。
      ありがとうございました。

  2. コメントを書き込む時には普通だったと思うのですが、送信して見てみると、区切りが変になって
    ます。

    1. 段落改行はそのままエンターでいいと思いますが・・・。
      ちょっと調べてみます。

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