剱岳 (1)

いよいよ海抜0mからのスタート

初日、灼熱の30Kmロードウォーク

 

スタート前日の8月3日、埼玉から富山県滑川市に向けて車を走らせました。
今回の日程は、概ね8月上旬に実行しようということで決めていました。
はっきりした日程は定めず、剱岳登頂日が晴れになる日を選んで毎日天気予報とにらめっこしていました。                                8月6日(土)富山・立山方面の天気が晴れの予報が出た時点で、逆算してスタート日を決めました。                                                                                            働いていた時にはとても実行できないスケジュールですが、退職以降はこうしたメリットを利用して晴れの確率が高い登山に行けるようになりました。
ただ週末にかかるということで混雑は否めません。働いている方々にとっては最高の登山日和になるようですから良かったと思います。
退職オヤジは、皆さんの邪魔にならないように静かにこっそり登ろうと思います。

 

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スタート日前日の8月3日、滑川市の海岸(富山湾)を下見。
この海岸の防波堤の脇には「ホタルいかミュージアム」と「道の駅ウェーブパーク滑川」があります。又、その隣には滑川漁港がありました。

 

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北陸自動車道をひたすら富山に向けて走ります。

 

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ホタルいかミュージアム。今回は見学パス。 おお~!海岸から剱岳のポスターだ!

 

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滑川市内と剱岳方面。雲がかかって見えません。道の駅の隣にある滑川漁港。

 

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日本海に沈む夕日             車のナビ。今この地点にいます。

 

明日のために地元レストランで腹ごしらえ

 

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以前テレビの「地方鉄道途中下車の旅」番組で紹介された滑川市内のレストラン「レールハウス」に行ってみました。
私は鉄っちゃんではありませんが、この番組を観た記憶があり立ち寄りました。
このお店の名物はカレーうどんのようです。
カウンターに座ってメニューを見ていたら、店のご主人(70歳代)が、
「お客さんはじめてですか?じゃカレーうどんだね!」と決められちゃいました。
客がメニューを決めて注文するのが普通ですが、店側が決めるというのも面白いですね。確かに名物と言われるようにボリュームのあるカレーうどんでした!

ちなみにご主人は、国鉄時代SLの運転手をしていたそうで、まさに鉄っちゃんでした。
又、山も好きなようで話が合い、隣にいた常連の方と3人でなんと2時間近くも話し込んじゃいました。                                  これもまた旅の良さですね。

 

富山湾の海水に足をつけて、いざスタート!

 

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前日、滑川駅前の市営駐車場で車中泊。
この駐車場の利用は300円です。下山して帰ってくるまで4日間かかるので、料金は4日分の1200円を払うから駐車したままでいいのかどうか?市役所に問い合わせしてみました。役所の返答は、あくまでも入庫から出庫までが300円なので、何日停めても300円だそうです。へー、何か得した気分ですね。

 

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早朝5時、海水に足をつけようとしたら、なんと滑って右足を海中にずっぽし浸けちゃいました。いきなり濡れた登山靴になりましたが、中までは入っていませんでした。
なるほど滑川というくらいだから滑るのか?シャレにもなりませんね(笑)。

 

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早朝の「ホタルいか通り」誰もいません。住宅街を歩いていきます。

 

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歩道には、お魚のタイルが貼られています。海の町らしいモザイクですね。

 

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以前テレビ番組で富山県の特徴を聞いたことがありました。
日本で一番一戸建ての所有率が高くて、その大きさもトップクラスなのは富山県だそうです。1件あたりの居住スペースはNO1を誇るそうで、富山県の人々の家屋に対する意識は半端なく強いそうです。                            なるほど、住宅街を歩いていると、とんでもない豪邸がズラリと建っていました。
こうした様子も実際に歩いてみるとよくわかるものですね。

 

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立山・剱岳の伏流水により農業用水の水はきれいで豊富に流れています。
昨夜、レストランでいただいた店主自慢の水も実に美味しかったです。

 

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北陸新幹線を横断して進んで行きます。

 

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なんと!剱岳頂上まであと2943mもあるの? 道路わきの休憩スペース休もう~。

 

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住宅街から田園地帯に入ると、農作業しているおじさんから声をかけられました。
「歩いてどこまで行くんだね」、馬場島ですと応えると、「そりゃたいへんだね、頑張って」と励ましのお言葉をいただきました。
おじさんの軽トラが去っていって、しばらく歩いていると、先ほどのおじさんが戻ってきて「これでも持っていって」とガチガチに凍ったお茶のペットボトルをくれました。
なんとも嬉しいかぎりです。何か元気が出てきたようです。

 

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早月川上流には何か所か砂利の採石場がありました。このため、ダンプカーがよく走っています。

 

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ランチタイム。コンビニで買ったおにぎりです。塩分補給のため、今回は梅干と赤しそを持参しました。これで体調も大丈夫です!

 

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途中の休憩スペースで一休み。馬場島まであと8Kmです。
この8Kmがとんでもなく長く感じられました。

 

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歩いていると一台の車が停まりました。
車の窓からオヤジさんが顔を出して「どこまで行くの?」と声をかけられました。
馬場島ですと応えると、「送ってあげるから車に乗ってけ」と誘ってくれました。
事情を話して丁重にお断りしたら、笑って「そういうことか、じゃ頑張ってね」と言ってくれました。先ほどの農家のおじさんといい、富山県の方はいい方が多いですね。

 

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アスファルトの硬い道は足裏が痛くなってきます。
登山道だったら何十キロ歩いても痛くならないのに。ペースダウンしながら残り3Km。

 

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ようやく今夜宿泊の馬場島荘に着きました! 30Km、9時間30分のロードでした。

 

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夕食を済ませ外に出て宿の玄関前で休んでいたところ、何か黒い物体が見えました。
よく見るとなんと熊です!その距離約20mほどです。体長は1m以上ある大きな熊でした。熊と目が合って、そのまま見つめていると、熊は林の中に逃げるように去っていきました。残念ながらカメラを持っていなかったので写真に撮ることができませんでした。
すぐに宿のご主人に話をすると、熊が宿の近くに出没したのははじめてだそうです。
なんとも驚きの体験でした!

 

ということで、初日のウォーキングは無事終了。
明日からいよいよ早月尾根から剱岳を目指します。

 

「剱岳(2)」へつづく

 

 

 

 

 

 

 

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