穂高岳

雄大なスケールを持つ岳人たちの聖地

雲上のオアシス涸沢カールへ

 

穂高の気高い岩峰群は、日本の山岳景観の最高のものとされていた。その不意打ちにおどろかない人はなかった。おそらく山岳団体に属する人で、涸沢生活の経験を持たない人はないだろう。夏には幾十というテントがその並び、グリゼートや岩登りの訓練に出かけて行く。穂高はアルピニストのメッカとなった。
深田久弥著「日本百名山 穂高岳」より

 

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涸沢カールからの前穂高岳と吊り尾根。

 

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涸沢カールのモルゲンロート

 

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ザイディングラード。中央、右肩上がりに続く斜面の岩尾根。

 

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ザイディングラードを登る仲間たち。

 

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穂高山荘から見上げる岩稜。この岩稜を登った先に目指す奥穂高岳が。

 

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奥穂高岳頂上3190m 日本第3位の標高。(日本百名山)

 

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ジャンダルム。奥穂高岳のそばに鎮座するドーム型の岩稜3163m。

 

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涸沢岳頂上から望む奥穂高岳。

 

山仲間たちと共に歩む2泊3日の山旅

 

ちょうど一年前、会社時代の山仲間たちと北アルプス表銀座から望んだ穂高岳に「来年はあの山に行こう」と誓い合いました。                     あれから一年後、我々8人は憧れのその頂に立ちました。

 

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昨年8月、表銀座縦走の時、大天井岳から眺望した槍・穂高連峰。
写真左側の奥穂高岳と涸沢カールを望み、来年はあの場所に行こうと思いを馳せる。

二つの台風が気になる中、8月22日(土)夜、仕事を終えた仲間も加え、いつものように車2台に分乗して前泊地塩尻の定宿に向かう。天気予報では23日曇り、24日曇りのち雨。やはり台風の影響で天気は下り坂だろうと肩を落とす仲間たち。                                  しかし、天は我らに味方した!「いったい誰が晴れ男なんだ」お互いがお互いにそれぞれの仲間たちに感謝し合いながらその山旅は青空から始まった!

 

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23日早朝、上高地バスターミナル      上高地、河童橋から望む穂高岳

 

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梓川沿いに林道を上って行く。       途中の明神岳

 

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井上靖氏の名著「氷壁」に登場する山の宿、徳沢園。

 

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槍ヶ岳と穂高岳の分岐、横尾。穂高岳を目指して吊り橋を渡り、いよいよ本格的な登山道

 

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前穂高岳「屏風岩東壁」を巻きながら涸沢に向かう。ロッククライミングのメッカ。

 

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涸沢に向かう途中の本谷橋。さあ~、皆さん!この沢の水の中に10秒間手を入れていることができますか? 全員チャレンジしましたが、冷たすぎて5秒がやっとでした。

 

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涸沢ヒュッテ。23、24日連泊。       涸沢カールから振り返って見た屏風岩。

 

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涸沢ヒュッテから仰ぎ見る穂高岳の吊り尾根。

 

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涸沢カールのど真ん中にあるヒュッテのテラスでカンパーイ!

 

雲ひとつない晴天の中、いざ奥穂高岳へ!

 

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24日早朝。モルゲンロート。        北穂高岳

 

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朝焼けに照らされたモルゲンロート → 陽が登ってくると山肌の色が変わってきます。

 

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まずは涸沢カールを登り、鞍部にある穂高山荘を目指します。

 

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涸沢カール途中からの北穂高岳       ザイディングラード

 

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全員ヘルメット装着して登ります。     眼下に涸沢ヒュッテとテント。

 

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涸沢カールを登る仲間たち         山の斜面に咲くハクサンフウロ

 

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いよいよ岩尾根の岩稜帯ザイディングラードにとりつきます。

 

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数組のパーティの登山者とすれ違います。中にはザイルで固定したパーティも。

 

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見上げるようなこの岩稜を登ります。    ザイディングラードから見る前穂高岳

 

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かなりの高度感があります。

 

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鞍部に建つ穂高山荘            山荘裏手からの雲海(笠ケ岳方面)

 

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山荘から仰ぎ見るこの岩稜を登ります。   真下に穂高山荘の屋根。

 

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途中まで登って涸沢岳を目の前に一休み。  ジャンダルムが見えてきました。

 

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奥穂高岳頂上3190m            頂上からの前穂高岳方面

 

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午前10時頃、頂上に立ちましたが、下から徐々に雲が湧いてきてきました。晴天でもスッキリとした景色を眺望するには、朝の9時頃までですね。

 

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槍の穂先がちょっと見えました。      頂上から見るジャンダルム。

 

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下山途中、雷鳥発見、ラッキー!      雷鳥の親子3匹います。わかりますか?

 

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涸沢岳頂上3110m             涸沢岳からの北穂高岳3106m

 

奥穂高岳下山後、穂高山荘から涸沢岳に登りました。山荘をはさんで奥穂高岳の反対側にあります。登り約20分程度ですから手ぶらで登りました。涸沢岳は、日本の山の標高順位で8番目に高い山です。ちなみに北穂高岳は9位。

 

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涸沢岳から眼下に見る涸沢カール。     涸沢岳からの穂高山荘。

 

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ヒュッテに向け下山            途中、カールに咲くチングルマ

 

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涸沢カールの中を歩くパノラマコースで下山。途中、雪渓をトラバースしていきます。

 

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下山後、振り返って。           涸沢ヒュッテ隣のテント場

 

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最終日25日早朝のモルゲンロート。陽が上がってくると雲がでてきました。

 

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下山。仲間たちの足取りは登頂の達成感と満足感で軽いですね。帰りは、明神橋を渡って梓川沿いの自然探究路で河童橋へ。

 

私は、涸沢へは過去3度来ています。(内、1回カミサンと奥穂高岳登頂)
今回、メンバーの仲間たち7名全員はじめての涸沢と奥穂高岳でしたが、好天に恵まれ私にとっても最高の山旅でした。これも友人たちの強運のおかげだと感謝しています。
涸沢ヒュッテに2泊したのは、2日目に奥穂高岳を軽装で往復することができるプランのためです。特に核心部のザイディングラードを身軽で上り下りできることがメリットです。更に、涸沢カールの中で2日間ゆっくり過ごすことでき、アルペン気分にひたれることも利点でした。

最近、北アルプスの槍・穂高周辺の山岳地帯を中心にヘルメット着用が推進されています。今回の登山においても約7割の登山者が着用していました。特に岩稜帯を登る登山においては、落石・転倒・滑落などの遭難事故を少しでも少なくする意味でも、今後さらに増えてくると思います。

 

おまけ、涸沢の紅葉

 

一昨年10月上旬、南岳から大キレットを越え北穂高岳を通って涸沢に下りてきました。
その時はじめて涸沢の紅葉の素晴らしさを体験することができました。今年もあと一か月ほどすれば紅葉の時期です。ちょっと早いですが、涸沢のお話が出たついでに、前回行った時の写真を添付しますので楽しんでください。

 

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いつかまたカミサンや仲間たちと共にこの紅葉を見に涸沢に来たいですね。

 

2 thoughts on “穂高岳

  1. この間はお店に寄ってくれて、どうもありがとう。
    久しぶりにお会いして、昔のことを懐かしく思い出しました。
    やっぱり同級生って、いいものですね。
    共通の話題で話が弾むのって本当に楽しいです。

    ブログも拝見しましたが、セカンドライフを満喫している様子がよく伝わってきました。
    マグロの記事を読みましたが、食品関係の小売業に長く従事していたようですね。
    次回の来店の折には現役時代のこともお聞かせ願えればと思います。
    ではまたお会いしましょう。

    1. お便りありがとうございます。
      小、中学校時代の懐かしい思い出話し、とても楽しかったです。
      思い起こせば、なんと43年振りだったんですね。
      仕事仲間と違って、子どもの頃の話は利害関係がなく、素直な気持ちで語り合うことができるのがいいですね。
      また、帰省した時に寄らせてもらいます。今度はゆっくり話したいですね。

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