興味と好奇心

 シニアと言われる世代だからこそ持ち続けたい!

今までとこれから

定年を迎える60歳前後を堺にこれからの人生をどう生きていこうか、どう過ごしていこうかと考える方は多いと思います。                                                   まだこれからのことは特に考えていない、又、年金だけでは生活できない、収入のことはともかく今の仕事を続けたい、などの理由で継続雇用されている方はたいへん多いです。現役時代の私の友人や同僚のほとんどは継続雇用で働き続けたり、又、その意志を持っています。                                     しかし、65歳完全リタイアが数年後ということがはっきりしている中では、その後の生き方を模索している方がほとんどです。先日、継続雇用で働いている62歳の友人は「年金の受取金額を考慮して、週労働時間の短縮を考えているんだ」と話していました。   週5日を週4日勤務に切り替え、自分の時間を少しでも持とうというのが理由でした。   一般的に継続雇用の場合、管理職を離れそれほど責任のない部署や担当として働きます。    その友人はやりたいことがあるということで、仕事より自分の生活にウェイトを移していく考えのようでした

自営業を除くサラリーマンや公務員は、会社・役所という組織の中で一定のレールが引かれた上で業務に携わっています。その組織(会社・役所等)の運営方針やルールに沿って業績、成果を上げれば給与も増え、昇進という道も開かれてきます。一言では言えないくらいの努力を重ね成績を伸ばし、信頼と人脈も広がり組織を動かす管理職・役員になられた方もいるでしょう。                                   卓越した個人の能力を持って登りつめた方であっても、それは一つの組織や一つのレールの上での事であって、他の異なった組織・レールや社会で通用するかといえば疑問です。     ここに大きな自己評価の見誤りがあります。                     次のステップへの切り替えと「自分を変える」ことも必要なことだと思います

IMG_3310  IMG_0086   今まで歩んできた人生や会社組織の中では、迷いながらも一本の道や道しるべがありました。

IMG_0856  IMG_0099   登山道が切れて広い草原や岩稜帯が現れます。さて、あなたはどの方向に進みますか?   ここからはもう道しるべはありません。後は自分が考え判断していくことになります。   もうレールは敷かれていません。

60歳で定年退職した。又は、65歳まで継続雇用で働き完全リタイアした。もういいだろう、後はゆっくりしたい。と思うのは当然のことです。                    陸上競技の長距離走競技(マラソンなど)でテープを切ってゴールインした後、倒れ込んで動けなくなるランナーを見かけます。又、ゴールした後、ゆっくり呼吸を整えながらジョキングに切り替えていくランナーもいます。                       極端な例でしたが、人生においては一つのゴールであるけれども通過点です。       登山では、目標とする山の頂上に立った時の達成感は素晴らしいものです。縦走の場合、稜線や尾根づたいに次ぎの山を目指します。見え隠れする峰はどんな山だろう、そしてその向こう側はどんな景色だろうか、などと想像を膨らませながら興味と関心も持ちながら前に進みます。

南米を三週間個人旅行したご夫婦から教えられたこと

私がよく訪問しているサイトに「定年後の過ごし方 鎌倉リタイヤライフ」があります。  このサイトの情報掲示板で知り合った「家犬さん」というシニアの女性がいます。      彼女はご主人と二人で今月三週間の南米旅行に出かけました。詳しい旅行記録はブログの「家犬の遠吠え」で紹介されています。

先日、あるテレビ番組のアンケート調査で日本人の海外旅行経験は80%にのぼるという結果がでていました。これだけ多くの方が海外旅行を楽しむため出かけていたとは驚きの数値でした。海外旅行といってもツアーだったり、仕事関連だったり、又、長くても一週間というのがごく一般的ではないかと思います。最近では格安航空を利用して個人旅行に出かける方も増えています。

ここで家犬さんの話に戻りますが、「全て個人で手配しプランニングした海外旅行」    「南米という危険で数か国の言語の異なる旅」「シニア夫婦二人旅」「三週間の長期旅」  この4つのキーワード全てを包括した海外旅行経験者はどのくらいいるでしょうか。     海外にある程度精通した海外在住経験者を除き、多分それほど多くはないと思います。   今時の若い方であれば、シニア世代になってもこうした旅行をする方も増えてくると思いますが、今の50代から団塊までの世代の中では少ないのではないでしょうか。         語学においても英語だけでは多分難しいのではないかと思います。片言でもスペイン語など必要とされるでしょう。                              どんな旅行でも想定外のことが起きたりします。ましてや海外であり南米数か国といえば起きて当然という事態もあると思います。事前の準備はもちろんのこと、想定されることの対応策も考えていたと思います。                        想定外のことも含め全て受け入れる気持ちや心構えがなければ、家犬夫妻のこうした旅はできないと思います。常に前向きに考え、そしてアクシデントをポジティブに切り替えていく姿勢を教えられました。そして、同時に同世代であるこの家犬さんの南米旅行で教えられたことは、常に興味と好奇心を持って旅を続けられたことでした。             

一定のレールの上を歩んできた私たちは、リタイアを前にして、又、リタイアを堺に自分を変える意識を持つことと同時に、私たち世代が見失いがちな「興味と好奇心」改めて持ち続けていきたいと思いました。

 

 

 

 

 

2 thoughts on “興味と好奇心

  1. こんばんは!
    どこで区切りつけたらいいか分かりませんね。
    なんせ「やるべき事」が無くなるのが恐怖です。
    お金も、自営なので商売が上手くいかなくなったら一文無しもあるかも?

    しかし、最近 知り合いが45歳で心筋梗塞64歳で脳梗塞で倒れ、どちらも一命は取り留めましたが、考えさせられました。

    アフリカ行きたいのですが、行った後やる事がないんですよ。
    行くなら体力のある60代かな。
    行った後の人生も長いですし~悩みます。
    あと今は、母を看護してるので難しいですね。

    夫婦旅で仲良く旅行して下さいね。
    ホテルの部屋代が安くてすみます。
    突然南米は難しいけれど、足慣らししていけば難しくないですよ。
    スペイン語は学ぶと奥深いですが、ちょとした単語ならローマ字読みで大丈夫ですよ。
    夫婦旅は、海外多いですよ!

    1. ヒロさん

      家犬さんのような海外旅行はとてもできません。
      国内ならどんな場所でも行けますが、英語もできない夫婦では絶対無理です。もし夫婦で海外旅行に行くとすれば、ガイド付きのツアーということになります。割高ですが大名旅行ということです。

      ヒロさんはアフリカ希望ですか。それはすごいですね。ぜひその夢を叶えてください。行った後も次はどこ?っていう風にいろいろな欲望が湧いてきますよ。私も実母や義父の介護もありますが、自分たちが直接介護に携わらないように対策を打ち続けています。GW期間は静岡の実家に一週間ほど滞在していますが、病院やケアマネと相談しながら今後の介護方法を決めています。これから帰ったら、次の山やくるま旅の準備をするつもりです。そういうことは結構割り切っています。

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