尾瀬・燧ケ岳 (前編)

仲間6人と初秋の尾瀬トレッキング

長英新道から燧ケ岳へ

 

コロナ感染の収束がまだ不安定な中、登山仲間達6人と2泊3日の尾瀬山旅に行ってきました。
当初は10人のプランでしたが、個人のスケジュールやコロナ禍の密を避けるという配慮から2つのグループ(4人と6人)に分かれての行動になりました。

私たち6人のグループは、尾瀬の前線基地である片品村の宿に前泊。そして、燧ケ岳登山後に見晴の山小屋に一泊という行程で初秋の尾瀬トレッキングを楽しんできました。

こうした山旅においてもGOTOキャンペーンの恩恵を受けることができました。
各宿の宿泊料金は35%OFF、更に地域共通クーポンも付いたことから嬉しいオマケでした。

 

初日の登山口は大清水から入山し、三平峠を越えて尾瀬沼に出るコース。
そして、尾瀬沼の長英新道から燧ケ岳を目指し、下山は見晴新道を下って弥四郎小屋に至る10時間の行程でした。

今回の燧ケ岳登山は2度目になります。
7年前、急登で知られるナデッ窪から頂を目指し、熊沢田代や広沢田代を経て御池に下るコースでした。

そして今回は初めての見晴新道を下るコースでしたが、これが今まで経験したことがない難路!
急坂の中、登山道は泥沼状態、更に岩や木の根っこが張り出し行く手を阻み滑ること数度・・・。
今までの日本百名山95座の中でも最悪の下山を経験することになりました(笑)

 

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大清水から早朝5時シャトルバスに乗って一ノ瀬まで行けます。
一ノ瀬から三平峠を目指していよいよトレッキングの始まり。

 

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尾瀬沼

この日はあいくのの曇り空。目の前には燧ケ岳が見えるはずですが残念!

 

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長英新道はオオシラビソなどのうっそうとした樹林帯が続き、歩きにくいぬかるみや倒木もあり苦戦。
中腹からはダケカンバが目立つようになり、少し樹間が明るくなった所で少し雲が切れて眼下に尾瀬沼が見えてきました。

 

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燧ケ岳の爼嵓(まないたぐら:2346m)の石碑

晴れていれば目の前には主峰の柴安嵓(しばやすぐら)が見えますが、この時点では雲の中。
柴安嵓への登山道さえもハッキリ分からない状態のため、しばらくその周辺を探索(笑)

 

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爼嵓から露で濡れたハイマツをかき分けようやく主峰の柴安嵓(2356m)に到着!

我々を待っていたかのように少しづつ雲が切れ始めました。

 

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尾瀬ヶ原と至仏山

 

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頂上は気温8℃、少し風もあって体感温度はもっと低かったと思います。

 

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先ほど登ってきた爼嵓の全容
ほんの数十分の間に雲が切れてハッキリ見えました! 山の天気というのはこんなもんですね(笑)

 

燧ケ岳(ひうちがたけ)の頂上は二峰に分かれ、三角点のある方を爼嵓(まないたぐら)と呼び、他を柴安嵓(しばやすくら)と呼ぶ。後者が二十メートルあまり高い。
クラ(嵓)は岩の意で、マナイタグラは俎のような岩の形に由るものであるが、シバヤスは何かまだわからない。
燧(ひうち)という名前は、そのマナイタグラ東北面に鍛冶鋏(かじばさみ)の形をした残雪が現れるからだという。鍛冶すなわち火打ちである。
深田久弥著「日本百名山:燧ケ岳」より

 

日本百名山の中には、双耳峰(そうじほう)の山がいくつかあります。
二つ(双)のピーク(耳)をもつ山(峰)という意味です。
代表的な山では、
■谷川岳 (オキの耳、トマの耳)
■鹿島槍ヶ岳 (南峰、北峰)
■筑波山 (男体山、女体山)

 

尾瀬沼は会津と上州の国境線が湖上を通過しているので、「さかひ沼」の称があったのであろうが、燧ケ岳は全く会津領内にある。福島県南会津郡檜枝岐村の地籍である。

この山を開いたのは、檜枝岐村の平野長蔵氏で、二十歳の明治22年8月29日燧ケ岳に登り、さらに9月24日頂上に石碑を建設した。
その後沼畔に長蔵小屋を建て、尾瀬沼山人と名乗ってその一生を尾瀬の開発と擁護に捧げた。
深田久弥著「日本百名山:燧ケ岳」より

双耳峰の場合、一般的には標高の高い峰の方を主峰として崇める?ように思われます。
この燧ケ岳は、地元(檜枝岐村)の風土や生活背景、そしてその「山名」からして爼嵓の方が歴史的な重みを感じます

燧ケ岳は檜枝岐の方から来て七人橋を渡ると見えてくる。そのあたりから望むと、柴安嵓は俎嵓のかげになって俎嵓だけが颯爽と立っている。その山腹にハッキリとした形の鍛冶鋏が認められる
深田久弥著「日本百名山:燧ケ岳」より

 

一般的に私たちがよく見る燧ケ岳は尾瀬ヶ原から望む山容です。
檜枝岐の方からは逆に望むことからその頂点は柴安嵓を見ています。
山を望む方向によってさまざまな見方と歴史背景がありますね。

 

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見晴の弥四郎小屋を目指して下山。
この後とんでもない悪路が待ち受けていました。悪戦苦闘の見晴新道3時間!!(トホホ・・・涙)
写真を撮る余裕さえ消え伏せてしまいました(笑)

 

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弥四郎小屋

通常1泊2食9900円の山小屋ですが、GOTOで6500円で宿泊できました。(JTB予約)
目の前は尾瀬ヶ原が一望できるロケーションに建っています。

 

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10畳の部屋に3人。
外観は歴史を感じさせる古い建物ですが、内部(部屋、洗面所、トイレ、廊下など)はリフォームされていてとても清潔感のある山小屋でした。

夕食はとんかつ!
体力回復にはいい食事ですね~。
この日は約20人ほど宿泊されていました。

 

明日は晴天の予報。
尾瀬ヶ原とあやめ平トレッキングです!

 

「尾瀬・燧ケ岳(後編)」につづく

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