樹木葬 (2)

お墓の形態が多様化・・・

墓参りでピクニック!?

 

お盆の時期になりました。
夏の風物詩であるお盆は、日本に古くから伝わる恒例の行事ではないでしょうか。

そんなお盆の期間は、一般的に8月13~16日までの4日間を指しますが、地域によっては7月に行われる所もあります。
これらを新盆、旧盆と言われています。
又、この期間を外して7月20日以降に行われる地域もあることから、全国様々なんですね。

私の住む川越の一部エリアでは、7月20日頃から行われ、近所のスーパーの入口にはお供え用の花やお飾りセットが大量に陳列販売されています。

 

近年のお墓に対する考え方は日々変化してきているように思います。

というのも、少子高齢化や核家族などにより、代々受け継がれてきたお墓の維持が難しくなり永大供養や墓じまいという流れも増えてきているようです。
又、お墓にしても、昔からの和風墓から洋墓、樹木葬や散骨、納骨堂など多様化しています。

こうした事情というのは、それぞれの家庭や個人の考え方ですから多岐に渡ってきているのでしょう。

このことについては、以前ブログの「樹木葬」でアップしました。
2017年4/23「樹木葬」

この時、お墓に対する ”個人の価値観” を尊重するという考え方から、代々受け継がれたお墓に入らず一人だけのお墓や女性だけのお墓に入る人も増えていることを知りました。
又、ペットと一緒に入りたいということから、専用の墓地を選択する人も増えているそうです。

 

先ほどのお盆の話やお彼岸などでの墓参りのしかたもいろいろあるようです。

例えば、長崎では ”お墓で花火” をしたり、沖縄では ”お墓で宴会” をするそうです。
これも昔からの風習としてその土地ならではのものですね。

先日、梅雨の合い間を見計らって親族のお墓参りに行ってきました。
場所は、NPO法人が運営する木々に囲まれた樹木葬墓地です。
ここはあるお寺の霊園内にあり、永大供養墓で宗教を問わず申し込むことができます。

 

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芝生に覆われた場所に眠っています。一見すると公園のような所です。
いつも誰かがお参りに来ているということで、供えられているお花はきれいな状態です。

現在、施設入居(サービス付き高齢者住宅)している義父を連れ出し一年振りに訪れました。
今年百歳になった義父は車椅子ですが、園内の歩道は整備され周回することができます。

 

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所々にベンチや東屋が設置され休息することができます。

いつもはお墓参りの後、回転ずしに立ち寄って昼食を共にしますが、今回はコロナ事情ということもあり、墓地でランチしようと企画しました。

 

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誰もいない樹木葬墓地でのランチは、まるでピクニック気分でした。
通常であれば短時間でお参りを済ませて帰ってしまうわけですが、こうした自然の景色の中ではゆったり過ごすことができます。

「ああ~、こうしたお墓参りもありかな?」と思いました。

 

以前、この樹木葬墓地に決めた時に係りの人がこんな話をしていました。

「亡くなられた人が生前コーヒーが好きだったことから、その家族の方がお墓参りに来た時にはいつもコーヒー豆を持参してきます。そして、豆を挽き本格的なコーヒーを淹れてしばらくの間このベンチで過ごしています」と。

 

お墓の有無、お墓の形態など様々に変化してきています。
そして、お参りのしかたもそれに合わせて多様化してきているようです。

私たちの年代になると親の葬儀やお墓などに関わることが多くなってきます。
代々受け継がれてきたお墓を守る、新たにお墓をつくる、又、違ったかたちで考えているなど・・・、様々だと思います。

そして、”自分たちはどうするか?” ということも同時に考える機会でもありました。

4 thoughts on “樹木葬 (2)

  1. 今晩は~。お久し振りです。

    >墓地でランチ
    義父様を交えてのランチ、穏やかで温かい時の流れを感じます。
    手作りランチ、一番のご馳走ですね。
    緑が多く落ち着く場ですね。

    樹木葬、海への散骨、合祀、ペットと一緒の墓など確かに多様化していますね。

    女性だけの墓は作家の松原惇子さんが立ち上げたスリーエス(SSS)ネットワークというものが
    あり、八王子だったか?に共同墓があると思います。
    いろんなことが理由でその墓に入ることを選択する女性が増えたそうです。(現在この墓の募集
    は終了しているかもしれません)

    我が家は子供がいませんし、夫には大き身体的なリスクがあり、祖父母、両親の墓を
    継ぐことはできない状態です。

    今年の1月に義母が亡くなって、お墓も含めて相続人である、夫と義妹の協議中です。
    夫は言葉が不自由で右半身に軽い麻痺がありますので、知り合いが紹介してくれた
    弁護士さんにすべてをお願いしました。
    お墓の継承などは相続とはまた別になるそうで調整中です。

    私の友人たちもお墓が遠いし、墓守の人が独身のまま高齢になってきた・・・
    キリスト教に改宗した・・・などの理由で墓じまいをしているか、宗派を問わない
    お墓に移したりしている人が多いです。

    それからお寺が法外なお布施を要求するとかで、自分たちの代でおしまいにするという人もいま
    す。

    お寺も檀家離れが進んでいるし、お葬式も質素にする人が増えましたので
    大変なところもあるのかもしれませんが、相変わらず、戒名によって法外な値段を
    取られることに疑問があります。

    「千の風」という歌がありましたね。歌詞に感動しました。もともとは
    英語で書かれたものだそうですが。

    私自身も、今、生きている者として、亡き人を思い、静かに祈り、感謝するということが一番大
    切なんでないかなという思いが強いです。

    私たち夫婦は南国が大好きですので、できたら沖縄近辺の海に散骨してもらいたいと
    思っています。

    今夜「ポツンと一軒家」を見ていましたら、81歳の穏やかな男性が「天国に貯金している」と
    おっしゃった言葉が忘れられません。
    手先が器用で手作り品を無料で人にあげてしまうとか。私利私欲がないのでしょうね。
    見習いたいものだと思いました。

    話がまとまらず失礼しました。

    1. Roseさん

      私たちの年代になると親の葬儀やお墓の話題が多くなります。
      少し極端な話ですが、100人いれば100通りの考えがあるといっても過言ではないように思います。
      それは個人の考え以外に親の考えや親族(兄弟、親戚)、相続やお金の問題、遠距離など・・・。
      様々な事柄が関わってくるからなのでしょうか。
      その分多様化するのではないかと思います。

      お墓という形あるものは大事なことだと思いますが、Roseさんがおっしゃるように、

      >今、生きている者として、亡き人を思い、静かに祈り、感謝するということが一番大切・・。

      私もそう思います。
      そういった気持ちさえあれば、遠く離れていても心のよりどころになるのではないでしょうか。

      コメントありがとうございました。

  2. すーさん、なかなか考えさせられるお話ですね。
    我が家も田舎に父親の墓を残しています。
    分家して、54歳で亡くなった時に、母親が気合を入れて
    大きな墓を建てました。
    我が家も子供はいるものの、遠く離れた田舎の墓を維持するのは
    大変ですし、このまま独身だと家が絶える(昔の言い方です)
    ことになります。
    今となれば、負の遺産になりそうです。
    夫婦が元気なうちに、結論を出そうかなと思っています。
    今の時代からみれば、樹木葬は正解なのかもしれませんね。

    1. あらちゃんさん

      やはり皆さんそれぞれお考えになっているようですね。

      >遠く離れた田舎の墓を維持・・・

      そうですよね~。そうしたことも考えなくてはと思います。
      どのようにしたら良いのかは個々の考え方ですから、これが最善だということは一概に言えませんよね。
      自分だけでなく周りとの関わりもあることなので、お互いじっくり考えて結論を出していきたいものですね。

      樹木葬を実際に体験したことで、こうした方法もありかな?と思いました。
      私たち夫婦も選択肢の一つとして考えています。

      今回のブログで私たち夫婦もそうですが、皆さんもこれからのことをお考えになる機会として良かったと思っています。

      コメントありがとうございました。

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