キャンピングカー白書2020

旅の多様化とスタイル

自由な周遊型行動のツール?

 

新型コロナウィルス感染が東京都を中心に拡大してきています。
16日は全国で一日当たり感染者数が過去最多を更新する深刻な事態になってきています。

こうした中、「GoToトラベルキャンペーン」が、東京発着を対象外とする方法で22日から始まろうとしています。
夏休みが始まることから実施されるようですが、今の状況を考慮すれば、”なぜこの時期に?” と思う人は大勢いるのではないでしょうか。

感染拡大防止と社会経済活動を両立させるというなら、PCR検査の拡充や保健所の体制強化を立て直すことに全力を挙げるべきではないかと思います。

コロナ禍のもとで各地域の観光業界は大打撃を受けています。
私たちの大切な税金がより効果的に活用されるのであれば、全国一律の消費喚起キャンペーンではなく、地域の観光関連産業に対する直接支援と、その対策を模索し実施している地方自治体への支援として使われるべきではないでしょうか。

観光業界に限らず文化事業活動にたずさわる営業についてもしかりです。
自粛要請するのであればその補償もセットで支援することが必要だと思います。

 

先日、「キャンピングカー白書2020」が発表されました。
一言でいって、車を使った旅スタイルが少しづつではありますが、右肩上がりに拡大してきている様子がうかがえました。

日本RV協会WEBサイト

 

白書によれば、2019年のキャンピングカー保有台数が119400台だったそうです。
普段あまり目のすることがない車ですが、数を見れば多いのかなと思ったりします。

特に北海道をくるま旅しているとその多さに気づきます。
キャンピングカーの聖地とも言われ、広い大地と大自然の中を走らせればその魅力に取りつかれてしまいます。
そんな旅に魅了され、私たちも3年連続北海道を巡ってきました。

 

図表あり4

図表は、日本RV協会WEBサイトから転用(下記図表同様)

 

一般的な旅行では公共交通機関(旅客機、電車、バスなど)を利用した旅が多いです。
旅の安全性や時間的(スピード)なことを考慮すれば、こうした交通機関を利用する方が便利だと思います。
短時間(短期間)でピンポイントで観光するか、時間をかけてゆっくりその行程を楽しむか・・・など人によって目的が異なり、それによってその手段も違ってくるのでしょう。

そういうふうに見れば旅のスタイルというのは多様化しているな~と思います。

 

図表あり5-1

 

くるま旅でもキャンピングカーという一つのツールに限らず、普段使っている車を改造したり、ワンボックスカーなどで周遊するスタイルが増えてきています。
改造費用をかけないで、普段乗り慣れた車で周遊できることが魅力なのでしょうか。

これらのことは、上記図の8ナンバー以外の出荷台数をみても明らかです。
キャンピングカーであっても重装備仕様ではなく、あくまでも荷台として軽改造された車が多いです。
その車種としてはバンコン(バンコンバージョン)が多く、広い後方スペースを寝床を中心に改装工夫した仕様です。
経費も低く抑えられ、普段仕事などでの運搬車としても利用できる利点があります。

そこには、くるま旅・車中泊=キャンピングカーではない広い意味での多様性があります。

 

図表あり3

 

車中泊する場所として多く使っている所は?

やはり道の駅や高速SA・PAが多いですね。
現在、道の駅の数は1180個所だそうです(2020年7月)
私たちもここ数年全国くるま旅をしていても道の駅が多いのでたいへん便利になりました。

 

図表あり8

 

最近はキャンピングカーのレンタルが増えてきています。
家族やグループであれば、レンタル料がかかってもその人数分の交通費や宿泊費を考えれば安いものです。
荷物を持たずに自由気ままに旅ができるという利点もあることから利用者が増えていることもうなずけます。

北海道を旅しているとキャンピングカーのレンタカーが多いことに気づきます。
特に若者や家族連れ、外国人旅行者が多いですね。

キャンピングカーを保有しているだけでその維持費はバカになりません。
自動車税、車検、任意保険料(車両保険)、駐車場、メンテナンス費用(バッテリー、オイル、タイヤ交換他)など、車を走らせていなくてもこれらの経費がかかります。
私たちは購入して7年経ち走行距離約7万Kmほど利用してきました。
任意保険料が年々下がるとはいっても、現在年間で約36万円かかります。月3万円ですから大きいですよね。

経費だけを考えれば、利用したい時に利用できるレンタルの方がいいのかもしれません。
こうしたことは、個人の趣味や価値観の問題ですから一概に経費面の理屈だけでは言えないものがあります。

ただ、これから購入したいと思っている人にとって、維持費の参考になればと思います。

 

コロナ禍で旅行に出かけることに二の足を踏んでいる人は多いと思います。
私たちも今年に入り一度も出かけることなく自宅で過ごしています。
「GoToキャンペーン」利用といっても素直に受け入れる気持ちにはなりません。
コロナ感染を気にしながら旅行するのもどうなのかな~と思います。

できるだけ早い段階での収束を願い、スッキリした気持ちで旅に出かけられるようになるといいですね。

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