東北の山とくるま旅 (4)

秋の庄内地方~鶴岡を訪ねて10月1日~2日

日本海に沈む夕日を見ながら~

 

秋田、山形の沿岸を走る国道7号線からは広々とした日本海を眺めながらのくるま旅が楽しめます。今回は、鳥海山登山のため遊佐町の道の駅と町営駐車場に3泊車中泊。
いつも山ばかりの旅ですが、せっかく海沿いに来たのだからということで酒田港にある「みなと市場」に買い出しに行きました。一般的な観光旅行ですとお店でお刺身や海鮮丼などのお魚料理を食しますが、今回はキャンプしながら海の幸を楽しもうという企画にしました。
庄内空港の隣にある「庄内夕日の丘オートキャンプ場」におじゃましました。キャンピングカーのくるま旅では、道の駅や高速SAなどの公営の場での煮炊きはできません。
最近、駐車場などでキャンピング道具を出して食事や飲酒している方々を見受けますが、大変残念なことです。あくまでも公営の場ですからそうした行為は他のお客様に迷惑をかけます。そのことで車中泊の締め出しにつながってくるのではないかと感じます。

このオートキャンプ場は、海岸まで車で5分、そして目の前には広々とした庄内空港がある丘陵地帯に位置しているので、眺めが抜群にいい所です。空港の騒音が気になると思うかもしれませんが、ほとんど離発着がないため騒音はありません。
料金は、1泊2300円(宿泊人数関係なく車1台分のみ)ですから安いですね。広い公園風になっているので車中泊、テント泊には安心です。その他設備としてトイレ、炊事場、シャワー室、コインランドリー(洗濯・乾燥機各1回100円)などあり便利です。

 

夕日の丘1  夕日の丘2

庄内空港の滑走路の先に日本海に沈む夕日。小高い丘陵地にあるので見晴らしがいいです。ツーリングで来ていた秋田の方のバイクを撮らせてもらいました。東北旅行中だそうです。その他にも10台ほどバイクの方々がテント泊していました。

 

夕日の丘3  夕日の丘4

酒田港のみなと市場で買った海鮮食材で夕食。七輪はいつも持参しているので便利です。食材費1200円ですから安くて満足できる食事ができます。

 

夕日の丘5  夕日の丘6

早朝、月山が目の前に見えました!

 

鶴岡市内の「藤沢周平記念館」を訪ねて

 

夫婦二人とも時代小説が大好きです。
特に藤沢周平作品の中で海坂藩(庄内藩)を題材にした当時の下級武士の生活と奉公が描かれた物語が好みです。中でも「たそがれ清兵衛」「隠し剣シリーズ」「蝉しぐれ」「風の果て」「花のあと」など映画化にもなった小説です。ほとんど読んでしまいましたが、好きな本は何度も読み返していました。
そんなことで、この記念館にはぜひ立ち寄ってみたいと思っていました。

 

藤沢周平1  藤沢周平2

あいにく館内撮影は禁止のため建物だけです。今回入館した時、「風の果て」の特集が展示されていました。多分、時期ごとに各小説の企画展を催しているのではないか?

 

余談 葉室麟著「蜩ノ記」について

2年前藤沢周平作品をほとんど読み終え、他に藤沢作品に似た時代小説は何かないか?とネット検索したところ、意外と多くの方が投稿や個人ブログでアップしているんですね。
その中で葉室麟の「蜩ノ記」が目に留まりました。早速書店に行って購入しました。後で知りましたが第146回直木賞作品だったんですね。作品の流れや描きかた、又、藩の世継ぎ争いに巻き込まれていく物語の構図など実に似ています。

今回10月4日映画化され早速観に行ってきました。あらためて映画で観た感想は、配役の役所広司、岡田准一、原田美美枝子の演技は実に見事で素晴らしかったです。又、寺島しのぶ、井川比佐志もしっかりと物語の脇をおさえていました。
徳川幕府とその時代、又、その中で構成される各藩の営みにおいて、強い者と弱い者、支配する者と支配される者などの構図は、どの時代においても形は変えどもその本質は全く変わっていないという思いが後に残りました。そういう意味では何か考えさせられる小説、映画であったと感じます。

山形ラーメン第3弾 ~ 鶴岡ラーメン

 

麺喰い好き夫婦にとっては、やはりランチタイムはラーメンです。そんなにラーメンばかり食べて飽きないの?とおっしゃる方もいると思いますが、これが飽きないんですね~。
カミサンはそろそろ飽きてきたので「寿司食わせろ~、肉食わせろ~」なんて助手席で叫んでいますが、オヤジはそんなことにお構いなしにラーメン店の電話番号をナビにインプットしちゃいます。
ということで、「千石や」さんにおじゃましました。鶴岡ではその他に「琴平荘」「ケンちゃんラーメン」「鈴木そば」さんが有名です。たまたま近くに来ていたので千石やにしました。

 

鶴岡ラーメン1  鶴岡ラーメン2

「千石や」さん。しょう油と塩ラーメンを注文しました。水、麺、だしの材料はかなりこだわりがあります。店内にもその素材を使用した袋が展示されていました。麺は縮れとストレートが選べます。両方とも縮れでお願いしました。これだけ素材に自信を持っているだけあってとても美味しくいただけました。

 

余談「無化調」について


こちらの「千石や」さんはもちろん無化調です。最近、評判と言われる人気店は、ほとんど無化調ですが、中には化学調味料が入ったラーメン店も少なからずあります。しっかりと素材のダシをとってうまみ成分を出し切った味は美味しいですが、ダシをとる手間を省き化学調味料に頼るラーメン店は言語道断です。
以前都内で2軒ほどラーメン店を訪れましたが、両店ともスープを一口すすっただけで化学調味料の味がまとわりついてきました。当然ながら麺には一切手を付けず箸を置き、そのまま店を出ました。その中の1店で不審に思った店員さんが、店を出てから声をかけて来ました。「どうかなされましたか?」と言ってきたので事情を話すと「そうですか」と言っただけでした。ちゃんとした店を構えてお金を取って商売している以上、手抜きせずに”しっかり仕事せよ!”と言いたいですね。

 

加茂水族館を訪れて

 

加茂水族館というのは以前から名前だけ知っていました。今年新たに「加茂クラゲドリーム館」としてリニューアルしたようです。以前の水族館の隣に新しく建て替えられ、立派な建物です。クラゲで有名ということで何種類ものクラゲを見ることができました。

 

加茂港  加茂水族館1

水族館近くの加茂港。この湾内の中でスキューバーダイビングの体験講習会が実施されていました。
県外からも多くの方がダイビング目的でやってくるそうです。この辺りの水温が比較的高いことと防波堤に囲まれた水域であることから適しているとのことです。

 

加茂2  加茂2

カモ4 加茂5  加茂6 加茂1

いろいろなクラゲがいますが、名前は忘れちゃいました。

 

加茂7  加茂8

アシカショーも開催されています。平日でしたが多くのお客さんが来ていました。週末はかなり混雑するでしょう。

 

東北の山とくるま旅 つづく

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