2019北海道ステイandくるま旅 (4)

知内町ロングステイ

目の前が津軽海峡だ~!

 

北海道「お試し住宅」を利用してのロングステイは3年目になります。
一昨年は利尻島1週間と富良野1ケ月、昨年は道東の清里町で1ケ月過ごしました。
そして今年は、道南の知内町で2週間のステイが始まりました。

このお試し住宅の制度については、以前何度かブログでアップしているので詳細については省きますが、北海道への移住やシーズンステイ、又、観光を目的として各市町村が用意した住宅を利用できるものです。
希望する場所(市町村)や時期によっては数倍の倍率ですが、今回の知内町での希望時期は私たちだけだったので、すぐに許可がおりました。

参考:昨年のお試し住宅応募時のブログ

 

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知内町は、北海道新幹線が北海道で最初に姿を現す「青函トンネル出入口のまち」です。
北海道で最も南に位置し昆布やウニの養殖、ホタテや牡蠣の特産品があり、又、ニラやトマトの栽培が盛んな土地でもあります。

 

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海や山がある知内町の中で、今回は津軽海峡に面した小谷石漁港が目の前にあるお試し住宅をお借りすることになりました。

昔はまだ海岸線の道路やトンネルがなかったため、隣の町や漁村へは船で行き来していたとご近所の方からお聞きしました。
そんな話を聞いてよく見れば、漁業を生業とする集落がこの入り江にかたまっていたことが分かります。
陸の孤島といった感じです。
当時から賑わっていた町「函館」に出るより、船が唯一の交通手段だったことから津軽半島の方が近かったため青森との交流が盛んだったそうです。
嫁に行くのももらうのも道内ではなく青森だったと。
へ~、そうなんだ!この土地に来て初めて分かる話ですね。

 

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知内町「お試し住宅」の外観

3LDKの平屋一戸建て、利用料1日1500円(電気ガス水道使用料込み) ※1週間以上の利用が条件
生活に必要な台所用品、電化製品、風呂、洗濯機などは全て完備されています。手ぶらで来てもその日から生活できる設備が整っています。
但し、布団は別料金で民間の布団屋さんから借りることになります。1日1組み1080円(夫婦二人2160円)
2週間の全費用は47580円(1日当たり夫婦二人で3400円)

北海道のお試し住宅の利用料は各市町村ごとに異なりますが、同じような間取りや設備条件の中でも比較的安い方です。

 

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リビング8畳、和室3室(6畳2間、4.5畳1間)
夫婦二人では十分過ぎる広さですね。

 

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キッチンは、調理器具、食器類、鍋、冷蔵庫、電子レンジなど全て揃っているのですぐに料理ができるほどです。
早速、入居日から近くのスーパーに買い出しに行って、食材や調味料などを調達して食事しました。
この日は地元野菜とラム肉でジンギスカンでした(笑)

お風呂はきれいなユニットバスが新設されていました。ありがたいです!

 

住宅から海岸までは歩いて3分です。
近くにイカリカイ公園があるということで散歩がてら行ってみました。

 

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イカリカイ公園

イカリカイ島を望む公園で町のシンボルだそうです。
トイレ完備のためオートキャンプはもちろん、海岸に降りて磯遊びや釣りを楽しむことができます。
この日はテントを張ったキャンパーや釣り人が見られました。

 

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釣り人がいたので聞いたところ、この時期アイナメが釣れるそうです。
今回、埼玉から友人家族を招いていています。ご主人と婿さんが釣り好きなので絶好のポイントになるでしょう。
もちろん釣り道具は準備してきています(笑)

 

温暖化による北海道水産物の環境変化

 

地球温暖化による水産物への影響は、全国至る所で起きていることをよく聞きます。
北海道においても例外ではなく、ここ数年の間に大きく変貌しているようです。
ご近所の人にあいさつした時、漁村を散歩している時に漁師の人から話を聞く機会がありました。

以前であれば、この海域でサケ、イカ、アワビ、ホタテ、ウニ、カキ、昆布など大量に獲れたのに、最近ではサッパリ獲れなくなったそうです。
現在、小谷石で昆布漁(養殖)だけの漁師が5人、ウニ漁(養殖)では2~3人しかいないと話していました。
原因は、主に水温が上昇して海の環境が大きく変わったことで魚介類が激減したそうです。

 

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お試し住宅近くの「小谷石漁港」

 

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同じ知内町にある「中ノ川漁港」の直売所

 

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たまたま訪れた時、ホタテが水揚げされていました。
これだけの量のホタテが揚がるのは珍しいそうです。それだけ厳しい状況にあるようです。
ここでは、水揚げされた魚介類などが直売されるそうです。誰でもが購入できるようなので、また来てみようと思います。

こうした長期でのお試し住宅生活は、地元に密着した生活になるのでその土地の状況がよく分かります。
水産物の厳しい現実がある一方、普段そうした魚介類に触れることがない私たちにとっては珍しく新鮮な食材として目に映ります。
ここで生活している時だけでも新鮮な魚介類を購入して食してみたいと思ってます。

地元でとれた野菜や魚、飼育された肉類、加工されたマトン・ラム肉など、たくさんの食材があります。
産直市場や水産直売所、地元商店などで販売されるこうした食材は比較的安く手に入ります。
食べることはどこにいても必要なことですから、ロングステイといってもその費用は同じです。

生活環境が変わり、景色が変わり、空気が変わり、そしてその土地の人との出会いこそがシーズンステイの大きな魅力なのかもしれません。

 

「2019北海道ステイandくるま旅」 つづく

4 thoughts on “2019北海道ステイandくるま旅 (4)

  1. こんにちは すーさん
    早速ですが
    知内町のお試し住宅は汲み取り式便所ですね。(簡易水洗?)
    ほかの設備はよかったのですが、これだけは抵抗があります。

    拝見して所 いい環境で 美味しそうな食材もそろい楽しめそうですね。
    これからの2週間 知内町の生活模様のレポートを楽しみにしております。

    私の妻からも 「奥様に宜しくお伝えください。」とのことでした。

    1. 山鯨笹蟹さん

      奥様からのお言葉、家内に伝えておきます。ありがとうございます。

      トイレは確かに汲み取り式です。
      感じとしては簡易水洗のようで、ほとんど臭いはありません。
      一昨年初めてお試し住宅を借りた時には閉口しましたが、その後借りた住宅も全て汲み取り式でしたので慣れてしまいました(笑)
      旅というのはいろいろありますので、郷に入れば郷に従えという気持ちでいます。

      この知内町の特産品は、牡蠣、ウニ、ホタテ、ヒラメ、ニラ、トマトなどありますが、今は時期的に獲れない水産物もあります。
      とは言っても、道南エリアの魚介類はそれなりにありますから、市場や小売店などで手に入れています。

      これからも旅のレポートを続々アップしていきますので引き続き訪れてください。
      コメントありがとうございました。

  2. 貸し布団の料金は地域によって開きがあります。
    知内町は短期なら良さそうですが、1週間以上になっても割引はないんですね。
    私の経験でも、お試し住宅の利用料に比べて、布団代がバカにならないことが
    あるので、このレンタルを利用します。
    https://www.darling.co.jp/item/futon-6piece-set-summer

    山形県から宅配料込みでこの価格です。
    私は車に毛布を積んでいくので、この夏用6点セットですが、内容次第で選択
    出来ます。

    私が利用した時は北海道の配送料が割高でしたが、それでも現地調達よりも
    安いので重宝しました。でも最近は同一価格になっているので、好いですね。

    すーさんのブログに触発される方は、選択肢の一つとしてお気に入り登録さ
    れると如何でしょうか。

    1. Rockyさん

      いつも情報ありがとうございます!

      もうすでにブログをご覧になったと思いますが、Rockyさんが勧めてくれた京極町のふきだし湧水は素晴らしかったです。
      私たちもくるま旅で全国各地の名水に立ち寄ってみる機会が度々ありますが、京極町の湧水には驚きました。あれだけの水量が出ている所は初めてでした。
      夏でも冷たく美味しい水でした。

      貸し布団の件は、Rockyさんがおっしゃるように負担が大きいですね。
      今回のように住宅を借りるより高くつく場合もあります。一応、2週間という長期なので割引があっての価格でした。
      今回も地元のお布団屋さんから借りるパターンでしたが、多少高くても地元に少しでも貢献できればと思っています。
      2週間という期間ではありますが、毎日の食料品や日用品、お土産などできるだけ地元で購入するようにしています。微々たる金額ですが、お店の方と買い物がてらお話できるのも楽しいものです。
      今日も水産加工専門店に行って、知人へのお土産を発送してもらいました。
      お土産を買う時間より店員さんと話し込む時間の方が長かったです(笑)

      これからも北海道の旅続きますので、またいろいろな情報教えてください。
      よろしくお願いします。

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