四国くるま旅 (14)

香川県~讃岐の国へ (1/2)

4日間滞在で10軒食べ歩き!?

 

「今日の昼めし何にしようか? う~ん、とりあえずうどんでも食おうか」

昼食時、サラリーマンの会話が聞こえてきます。
しかし、何にしようか?、とりあえず?、うどんでも?、食おうか?・・・ 冗談じゃない!
うどんをそんなに甘く見ないでほしいね~。

私たち夫婦はラーメン好きです。
くるま旅に出かけた時は、全国のラーメンを食べ歩くのが趣味の一つになっています。
昼めしはとりあえずラーメンではないんです! ラーメンでも食おうかではないんです!
ラーメンを食べる前は事前に準備して、それなりの気持ちでのれんをくぐるんです。
有名なフランス料理店に行って食事をする時、身だしなみを整え、正装してテーブルにつくということと全く同じなんです。

「すーさん、それはちょっと大袈裟じゃないの?」と、言われちゃいそうですね(笑)
そうですね、確かに大袈裟な言い方でした。しかし、やはりラーメン通?にとっては、「今日は〇〇のラーメンを食べる!」という強い気持ちで出かけるものなんです。

同様に「今日は讃岐うどんを食べるんだ!」という、”こだわりの気持ち” が大事なんですね~(笑)
こうした ”こだわりの気持ち” は何もラーメンやうどんなどのグルメに限らず、趣味の世界では共通するものがあるように思います。
本場の讃岐うどんを食べるためだけに、東京から飛行機を利用して日帰りで食べに来る人が現実にいるんです。
今回の旅では、一杯200円前後のうどんを食べるために何万円もの交通費と時間をかけて来る人との出会いがありました。そんな人を見かければ本当に嬉しくなっちゃいます。

 

ということで、前置きが長くなりましたが、いよいよ四国くるま旅の最後の県「讃岐の国」に突入しました。
今回の旅の大きな目的の一つが、”本場讃岐うどんの食べまくり” なんです
そのために丸亀市と高松市などにうどんを食べるためだけに4日間も滞在しちゃいました(笑)
もちろんその間、琴平、丸亀城、栗林公園、屋島などの観光地にも訪れてみました。

当初、香川という ”うどん県” のイメージは、高松市を中心にうどん屋さんが広がっていると思っていました。
しかし、実際に車で走って、歩いてみた感じではこれが少し違うことが分かりました。

 

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四国くるま旅のルートは、愛媛県の西条や新居浜市から香川県に入りました。
このルートが結果的にうどんの事を知り、又、食べ歩きには都合の良いコースになったのではないかと後で思いました。

昔から営んでいるうどん屋さん(個人営業店や製麺所)が最も集中しているエリアが丸亀市、坂出市を中心に善通寺市・琴平町・観音寺市辺りなんですね。
高松市内にもたくさんのうどん屋さんがありましたが、どちらかというとチェーン店や比較的新しいお店などが多いような気がしました。

 

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香川県に入ったのが観音寺市        通称「讃岐富士」と言われる飯野山

観音寺市の冲に伊吹島が見えました。又、飯野山周辺の畑は、ほとんどが麦畑でした。うどんを作るための材料が揃っているんですね。

伊吹島
イリコの産地として知られ、初夏から初秋のカタクチイワシ漁の期間は島全体が活気づきます。伊吹島の ”煮干し” や ”ちりめん” はぎゅっと濃縮された旨みが違います。
観音寺市ガイドより

伊吹島のイリコについては、うどん屋さんや地元の人からも話を聞きました。
漁期には観音寺市から伊吹島に毎日通勤?して仕事をすると話していました。昔は土佐かつおが高値だったため、地元のイリコを使って出汁にしていたことから、うどんのイリコ出汁つゆが広まったそうです。
今では逆にイリコが高値になったため、かつおを出汁に使う店も増えてきたと言ってました。

 

飯野山(讃岐富士)
丸亀市と坂出市の境にある飯野山は、通称「讃岐富士」と言われているそうです。
香川県4日間滞在の内2日間は、この讃岐富士を中心にグルグル回っていたという感じでした(笑)
というのも、うどん屋さんを訪れた時には、いつも讃岐富士の姿が見えていたからなんです。

 

今回の讃岐うどん食べ歩きでは、10軒のお店にお邪魔しました。
全て紹介するのは長くなってしまいますので、その中で、出汁つゆ、麺、特徴的なお店などに絞って数軒アップしていきたいと思います。
それでも ”こだわりのうどん談義”(笑)になってしまうので、うどん話だけで2回に分けてブログアップしていきます。

 

 

観音寺市のイリコ出汁つゆ

 

香川県に入って最初に訪れた町は観音寺市でした。もちろん初めての町です。
夕方頃香川県入りしたため、市の中心地から近い道の駅「ことひき」に車中泊しました。

この道の駅「ことひき」は、琴弾公園に隣接していて瀬戸内海に面している所です。
又、ガイドブックによると有明浜の砂浜に「寛永通宝」の ”銭形砂絵” が名所とありました。

 

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砂浜と松林の先にライトアップされている所がありました。
一面砂が盛られ覆われています。なんとなく砂絵が描かれているようですが、全貌が全く分かりません。
そこで、この砂絵が見られる公園の高台に行ってみました。

 

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これが寛永通宝の ”銭形砂絵” なんですね!
数人の地元のカメラファンと思われる方々が三脚を立ててシャッターチャンスを狙っていました。
瀬戸内海に浮かぶ島が伊吹島です。

 

うどん屋さんの朝は早い!?

地方に行くとラーメン店が早朝から営業している土地があります。
これは早朝の一仕事を終えて、又、出勤前の朝食としての利用があることからだそうです。
喜多方や藤枝などの「朝ラー」が有名です。

香川のうどんも同じように製麺店はもちろんのこと、朝食用としてうどんを食べる習慣があるようです。
私たちくるま旅にとってはありがたいことです。
いつもだったら車内でパン・ハムエッグ・コーヒーで済ませることが、朝からうどんを食べられるのであれば嬉しいかぎりです。

早速、観音寺市周辺の早朝うどん屋さんを調べたところ、やっぱりあるわあるわです(笑)

 

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琴弾公園から近い「柳川製麺所」(8:30~15:00営業)

このうどん屋さんに来る時、道順に苦労しました。
ナビ登録したんですが、近くまで来てもそれらしいお店が見当たりません。車から降りてウロウロと路地裏を探したところようやく見つけました。
「ほ~、こういう場所にあるんだ~」
公共交通機関を使っては絶対来られない所ですね! くるま旅だからこそ来られる場所だと思いました。
店内には早朝にもかかわらず常連さんと思われるお客さんがうどんをすすっていました。
雰囲気も昭和の匂いがプンプン! これは期待できそうです。

又、厨房の奥が製麺所のようでした。

 

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メニューはうどんだけですね。アレッ!ラーメンもあるの?(笑)

 

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かけうどん1玉320円

1玉でもこれだけのボリュームがあり驚きです。
つゆはイリコ出汁が効いています。一口すすっただけでカウンターパンチを食らった感じでした。
イリコってこんなに美味しかったの? 今までのイリコ出汁はいったい何だったんだろう!
やっぱり本場の味は違うものなんですね。
こんな美味しいつゆが日常生活の中で飲めるんですから羨ましい限りです。

 

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きつねうどん1玉370円

 

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揚げ玉は自由に盛っていいようで、テーブルに置いてありました。

もちろんつゆを全部飲み干して完食です!

香川入りして最初のうどんにKOされました(笑)
”恐るべし讃岐うどん” の一言です。

この後香川で9軒食べ歩きしましたが、実はこの「柳川製麺所」のイリコ出汁つゆがNO1の美味しさでした。
目の前に瀬戸内海の伊吹島という漁場があることから、ふんだんに出汁を取る習慣や技術があるのかもしれません。
あくまでも私の個人的な感想ですが。

 
次回ブログも「讃岐うどん話」です。

 

「四国くるま旅」 つづく

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