地方文化の違い

食や名称など呼び方が違う!

「こむら返り」か「コブラ返り」か?

 

日本は狭いといっても広いものだな~と思うことがあります。
各地方の方言は別として、同じ料理でも調味料や具材が全く違っていたり、同じ物でも呼び方が違ったりします。

以前、各地方の食文化の違いについてブログアップしたことがあります。
例えば、お雑煮のお餅が地方によって ”角餅か丸餅” 、味付けが ”味噌か醤油” などあったりします。

その他にもこんな物もあります。
■ねぎ(薬味用)
関東ー長ねぎ(白ねぎ) 関西(西日本)-青ねぎ(分葱、九条、万能など)

では関東と関西の中間の静岡は? 関西と同じ青ねぎが主流です。長ねぎはすき焼きや鍋の時にしか使いませんでした(あくまでも私個人の感想から)
関東はほぼあらゆる調理や薬味に長ねぎを使っています。
静岡生まれの私は、東京に出てきて立ち食いソバを食べた時、長ねぎが薬味用として使われていたのにはビックリしました。一種のカルチャーショックだったのでしょう。
もちろん今では関東人なので当たり前の光景ですね(笑)

■はんぺん
関東ー白  静岡ー黒  名古屋ーさつま揚げを指す?  関西ー「あんぺい」と呼ぶ?

一般に魚のすり身を揚げたり蒸したりした物ですが、地方によって形や呼び方が違うようです。
私は東京ではじめておでんを食べた時、白いふわふわのマシュマロみたいな物はいったい何だ?と思ったことが今でも忘れません(笑) コレッて「はんぺん」だったんですね。
もちろん長ねぎと同じように、今では当たり前のように白はんぺんをはんぺんとして食していますが、やっぱり黒はんぺんの方が好きです。DNAなんでしょうか(笑)

 

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ということで、各地方によっていろいろと違いがあります。
先日、TV番組の「秘密のケンミンショー」を観ていた時、関東と関西の違いについて特集版があったので紹介したいと思います。
「へ~そうなんだ~」という言葉が出てくるようにちょっと驚きでした!

 

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え~、関西ではおにぎりを味付け海苔で巻くの!?

 

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関東はもちろん焼き海苔ですよね~。
関西人から見れば、「え~焼き海苔なの~?」と言われちゃいそうですね(笑)
食文化の違いはこんなところにもありました!

 

カレーは牛肉、豚肉どっち?

 

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カレーは牛、豚、鶏肉など様々な肉が使われ、その日の気分や食べたい肉などで具材が決まると思いますが・・・。
どっちでもいいんでしょうが、どちらかというと関西は牛肉、関東は豚肉と思われているようです

 

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牛肉消費量ランキング(2016年総務省・都道府県別)によると、
第一位京都、二位奈良、三位和歌山、四位大阪府、五位愛媛県・・・、圧倒的に関西地方が多いです。
関西は、牛肉の食文化が根付いているようですね。こんなところからカレーは牛肉ですかね。

 

シャベルとスコップが逆!?

 

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関東では上の画像のようにシャベルとスコップはこのように呼びますよね。
しかし、関西では?

 

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え~うっそ~ほんとに!?
これには驚きました。真逆の呼び方なの?

関東(東日本)では大型のものを「スコップ」、小型のものを「シャベル(ショベル)」と呼び、関西(西日本)では大型のものを「シャベル」、小型のものを「スコップ」と呼ぶことが多く、地域によって呼称が逆転している。
「違いがわかる辞典」サイトより

やっぱり地域によって呼び方が違うんですね。

近所のホームセンターに行って調べてみました。

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「ショベル(シャベル)」       「スコップ」

あれ~? 関東(川越)なのに、品名が関西(西日本)と同じ表示なんです。
実はJIS規格では、上部が平で足をかけて押せるものを「ショベル(シャベル)」、上部が曲線状で足がかけられないものを「スコップ」と区別しているようです。(同サイトより)
なるほど!関西(西日本)の呼称が正しいんですね。

世間ではJIS規格と異なる区別の仕方をしているため、JIS規格の基準で伝えても通じないことの方が多い。
(同サイトより)

 

 

 

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ふくらはぎがつる症状のことを関東では「こむら返り」と言います。
意識していない筋肉収縮が突然起こったりしますよね。これがとても痛いんです。

 

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しかし、関西では、「コブラ返り」と言うそうです。
ちょっと調べたところ、昔からふくらはぎのことを「こむら」と言っていたそうで、その言葉が関西では訛った言い方になったようです。
ヘビのコブラとは関係ないそうですが、つった形がコブラに似ている?、コブラに噛まれたような痛さ?・・・、単なるギャグ、ユーモアからなのでしょうか。
それにしても地方によって言い方が違うんですね。
ちなみに、関東と関西の中間にある静岡では、「コブラ返り」と言っていました
私が中学、高校の頃、体育の授業やクラブ活動の時よく使った言い方でした(笑)

 

 

くず餅とわらび餅?

 

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関東では一般的に葛粉(くずこ)で作った透明感のある生地であんを包んだ夏の涼菓を「水まんじゅう」と言います。
関西では「くず餅」と言われています。

 

 

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昔、わらび粉で作られた「わらび餅」は、現在ほとんど採れないことからさつま芋やタピオカから取れたデンプンや、くず粉を利用して作られているそうです。
関西ではこれにきな粉や黒蜜をかけて「わらび餅」として食べられていたようです。

関東では、くず粉を利用して同じようにきな粉や黒蜜をかけて食べられていることから「くず餅」と言われるそうです。

 

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関東では「くず餅」、関西では「わらび餅」と言われています。

では、関東と関西の中間の静岡では、「わらび餅」と言われています。
私が小さい頃から子どもの遊び場所であった神社や公園などに屋台を引いて「わらび餅」を売りにくるおじさんがいました。
東京に出てきて「えっ!これがくず餅」って言うの?、「わらび餅じゃないの?」と思ったことがありました(笑)

 

ということで、ところ変わればいろいろな言い方がありますね。
では今までのことをまとめてみましょう。

■お雑煮のお餅
東日本~角餅  西日本~丸餅 (かなり大雑把に言って)

■薬味用ねぎ
関東~長ねぎ  静岡~青ねぎ  関西~青ねぎ(分葱、九条、万能ねぎなど)

■はんぺん
関東~白はんぺん  静岡~黒はんぺん  関西~あんぺい?

■おにぎり
関東~焼き海苔  静岡~焼き海苔  関西~味付け海苔

■カレーの肉
関東~豚肉  静岡~豚肉  関西~牛肉

■シャベルとスコップの言い方は関東と関西は真逆。静岡は関東と同じ言い方。

■こむら返り
関東~こむら返り  静岡~コブラ返り  関西~コブラ返り

■わらび餅
関東~くず餅  静岡~わらび餅  関西~わらび餅

■ソース(主流の銘柄)
関東~ブルドック  静岡~カゴメ  関西(イカリ、おたふく)  九州~カゴメ

 

う~ん、これだけみても違うんですね!

特に静岡県は、関東と関西の大きな二つの文化圏の間にあることから、両方の食文化や言い方の影響がありますね。
ちなみにソースは、カゴメ本社のある愛知県の影響が強く、昔からカゴメが主流でした。
又、メーカーが新製品として売り出す前のマーケットリサーチは、静岡県で行われることが多いと聞いています。

今までの話やケンミンショーで放映された内容は、ごく一般的なものだと思います。
その地域に住んでいても個人や家庭によって違いがあると思いますが、こうして比較してみるといろいろ面白いことが分かります。

さて、皆さんのお住まいの地域はどうでしょうか?(笑)

2 thoughts on “地方文化の違い

  1. お久しぶりです。

    我が家の夫の故郷はすーさんと同じ県ですが、F市ですが、私は東京下町出身の父と北関東
    出身の母親に育てられたので、東京の味に近いかな。醤油はもっぱら濃い口しょうゆです。

    夫の家で少々面食らったのが「お雑煮」でした。角もちですが、汁の中に入れてくたくたに煮て
    しまうのです。中身は八頭に大根だけで汁は少なめ、だし粉と刻みのりをかけて食べていまし
    た。今でも私は苦手です。
    けんちん汁に砂糖を入れるのにも驚きました。

    お餅は焼き目をつけて、鶏もも肉、八頭、大根、ニンジン、シイタケ、かまぼこかナルト。そし
    て小松菜を入れ、汁の澄んでいるものがやはり好きですね。

    個人的に黒はんぺんの方が白はんぺんより好きです。

    若い時に奈良に4ん年間住んでいましたので、大阪にはよく出かけました。
    大阪は安くておいしいものがたくさんありました。

    カツカレーを頼みましたら、ビーフカツでしたが、美味しかったです。
    肉うどんだけは豚肉の方が好きですけど。
    確かに関西は牛肉で関東は豚肉かもしれませんね。日本の食べ物は本当においしいです。

    食べ物に関係ないのですが、先日、川越に行ってきました。川越の歴史文化を全く知らないので
    少し勉強が必要と感じました。

    帰る前に本川越駅近くにある保護ネコカフェ「ねこかつ」に寄って、にゃんこたちに遊んでもら
    いました。可愛い黒猫が飛びついてきて、可愛かったです。
    苦労した子たちが多いそうなので、心優しい里親さんに早く出会えることを願っての楽しいひと
    時でした。

    1. Roseさん

      お久しぶりですね。

      私のカミサンは北関東出身なんですよ。
      結婚のためはじめてカミサンの実家に行った時食事をしましたが、濃い味付けにビックリしました。今では関東人になったのでその味付けには慣れました(笑)

      お雑煮も地方や各家庭で様々ですよね。
      お餅を煮込むところや、焼いてから入れる家庭もありますね。
      静岡では、お雑煮にだし粉と細かな海苔(一般に「おでんの友」として販売されています)をかけて食べていました。多分いまでもそうした習慣があるのではないかと思います。

      >けんちん汁に砂糖をいれる
      へ~驚きですね! でもこうした食べ方も一つの文化なのでしょうか。
      お雑煮にだし粉と海苔をかけて食べることも同じようなものかもしれませんね。

      >個人的には黒はんぺんの方が白はんぺんより好きです。
      関東出身の友人や知人が黒はんぺんを食べた時の感想は、「なんだこりゃ!」でした。
      ほとんど人が白はんぺんの方がいい!と言ってました。
      そんな中、黒はんぺんの支持者がいて嬉しいです(笑)

      川越に来られたんですか~。いかがでしたか?
      >川越の歴史文化を全く知らないので少し勉強が必要と感じました。
      川越市民としてたいへん嬉しいです!
      今度来られた時は、ぜひ「川越市立博物館」「川越城本丸御殿」「喜多院」(川越歴史博物館と家光、春日局の客殿)を訪れてみてください。川越の歴史がよくわかります。
      そういう私も勉強しなくては! と思っています(笑)

      川越は都内から近いため、日帰りの観光地としていつも賑わっています。
      地元の住民は、観光客で混雑するので市街地にはあまり出向きません(笑)
      本川越近くにネコカフェがあるんですか?知りませんでした。今度近くに行った時立ち寄ってみたいと思います。

      コメントありがとうございました。

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