2018北海道ロングステイ (17)

利尻岳登山~その2

何度も仰ぎ見る頂点に首が痛い?!

 

利尻岳は、早朝からその姿をはっきり見せてくれました。

「どうだ!登れるものなら登ってこい!」と言われているような気がしました(笑)

 

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早朝4時30分、朝日に照らされた利尻岳

島全体が一つの山を形成し、しかもその高さが千七百メートルもあるような山は、日本には利尻岳以外にはない。
九州の南の海にある屋久島もやはり全島が山で、二千メートルに近い標高を持っているけれど、それは八重山と呼ばれているように幾つもの峰が群立しているのであって、利尻岳のように島全体が一つの頂点に引きしぼられて天に向かってはいない。
こんなみごとな海上の山は利尻岳だけである。
深田久弥著「日本百名山 利尻岳」

 

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宿のご主人が車で登山口の北麓野営場まで送ってくれました。
「下山したら迎えに来るから連絡ください」と言ってくれました。なんともありがたいことです。
早朝5時、登山口では数人の登山者が準備していました。

登山口からはエゾマツやトドマツの針葉樹林の中を進んでいきます。

 

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四合目を過ぎて五合目に近づくとダケカンバの植生に移っていきます。
この辺りのダケカンバは、積雪の重みで登山道をふさぐように曲がっていました。
樹林帯を抜けると一気に視界が広がる所にでました。

 

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眼下にはオホーツク海と礼文水道を隔てた礼文島が見えます。
更に昨日フェリーで来た鴛泊港とペシ岬も見えました。

 

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八合目長官山からの展望
この尾根づたいに登っていきます。

 

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エゾカンゾウ               エゾノハクサンイチゲ

 

 

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沓形からの尾根(沓形稜)

 

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長官山から少し下り鞍部に出てからまた登り返す登山道が続いています。
鞍部には赤い屋根の避難小屋が見えます。

 

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ようやく九合目。振り返ると沓形市内と礼文島。

 

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九合目からが最後の急登!
何度も見上げながら登ってきたため首が張って痛くなりました(涙)

 

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振り返ると登ってきた登山道がはっきり見えます。
それにしても息が上がりゼーゼー!!!

 

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ようやく頂上が見えてきました。右側は利尻岳のシンボル「ローソク岩」

 

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利尻岳1719m(日本百名山)大山神社

狭い山頂の西側は、足がすくむような絶壁でした。

 

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頂上から望む南峰1721mとローソク岩

 

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東に利尻水道を隔ててサロベツ原野と宗谷岬まで一望です。
更には、大雪山山系と十勝連峰も望むことができました!

 

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北にオホーツク海と礼文島。

 

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頂上からの絶景を楽しみながら宿で作ってもらったおにぎりでランチタイムで~す。

 

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10時30分下山開始。

登山途中に愛知県から来た二人連れの若者と意気投合して、頂上ではお互いの登山談義にしばし夢中になりました。
先に下山した二人は若いだけあって元気よく復路を下って行きます。
彼らは昨日羅臼岳に登ってきたとのこと。札幌でレンタカーを借りて知床まで車を走らせテント泊して羅臼岳登山、そして今日利尻岳に登ってきた話を聞いて驚きました。
明日は大雪山の旭岳に登る予定と聞いてまたまたビックリ!
「エッ!明日?、大雪山の登山口まで何キロあるか知ってるの?」と思わず叫んでしまいました(笑)
ケロッとした顔つきで「知ってますよ、夜通し車を走らせますから」と。

 

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エゾフウロ                エゾノヨロイグサ

 

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下山途中、こんないい天気に下りるのはもったいないな~と何度も振り返りながらの下山でした。

 

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下山途中の7合目で残りの水がこれだけ?やばいやばい!!!
後は少しづつのどを濡らしながらの下山(涙)
登山口近くにある甘露泉水までガマンして、下山後ようやく美味しい水にありつけました。

 

稚内行きの最終フェリーは17時35分。
時間はたっぷりあるので、近くの温泉で汗を流しました。

フェリーターミナルで再会した若者二人は、「ウニ丼が食えた~」と満足顔でした。
同じ最終フェリーに乗船した私たちは、稚内港まで共に時を過ごし、着岸後ターミナルで別れた二人の精悍な笑顔がとても印象的でした。
彼らの若さを少しだけいただいたような気がしました(笑)

 

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乗船後、利尻島を後にして。        海と雲の間に見える礼文島。

 

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珍しい雲と彼方に見える礼文島。

 

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ノサップ岬沖に沈む夕日。

 

今回の利尻岳登山は、所要時間9時間40分。
思い出に残る素晴らしい離島の山旅でした。

 

「2018北海道ロングステイ」 つづく

2 thoughts on “2018北海道ロングステイ (17)

  1. すーさん様

    おはようございます。
    元気で山登りを続けていられますね。
    今日は美しい利尻岳を見せて頂きました。
    朝から清々しい気分です。
    さてわが町すーさんの故郷は日中34度くらいまで気温が上昇しております。
    今年の夏は厳しいですね。
    我が家は夏は何処へも出かけることなく、ジムで汗を流しております。
    ブログ楽しみにしています。
    食レポは涎が流れてしまいます。
    どうぞ最後まで気を引き締めて、怪我などなさいませんように。

    1. キジ&シロ母さん

      コメントありがとうございます。

      そうですか~、静岡も34℃にもなりましたか!
      今年の夏は本当に厳しいようですね。北海道旅を続ける中、時々テレビで天気予報を観ます。
      連日猛暑の様子のようで大変なことになっていますね。
      道内はようやく日中日差しも見えてきて夏らしい感じになってきました。
      朝夕は涼しいので助かります。日中暑くても乾燥しているにのでカラッとした感じです。

      北海道にある日本百名山は残すところ幌尻岳の1座です。
      昨日から夕張、鵡川(むかわ)に入り、今日幌尻岳入山口の平取町に下見に行ってきました。
      明後日入山する予定です。2泊3日の行程ですので、これから準備にとりかかります。
      キジ&シロ母さんがおっしゃるように、最後まで気を引き締めていきたいと思います。

      下山してきたらブログにアップしますので楽しみにしていてください。

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