槍ヶ岳登山 (1)

夏の北アルプス

東鎌尾根から槍ヶ岳の頂へ

 

今年も山仲間たちと共に夏の北アルプスに行ってきました。
4年前は立山、3年前は表銀座と常念岳、一昨年は奥穂高岳、昨年は白馬岳、そして今年はいよいよ槍ヶ岳です。
北アルプスのほぼ中央部に位置し、どこからでもその姿を望むことができる槍の穂先は、私たち山仲間にとって憧れの存在でした。

私にとっては9年前、カミサンと二人で燕岳から表銀座、大天井岳、西岳、東鎌尾根を縦走して槍ヶ岳を登頂して以来です。
槍ヶ岳を目指すコースは、上高地から入山して槍沢を登っていく「槍沢ルート」が一般的です。
この槍沢ルートは、他のルート(西・東鎌尾根、南岳、新穂高温泉)と比較して、それほど天候に左右されず槍ヶ岳を目指すことができ、登山道もしっかりしていることから人気があります。
反面、比較的安全に登れるルートですが、展望に恵まれないことが短所といってもいいのではないかと思います。

ということで、今回は「東鎌尾根ルート」で登って行くコースをとりました。
このルートは、上高地から入山して槍沢に入る手前(大曲)で右にコースを変え、東鎌尾根の水俣乗越に取り付くコースです。
このルートの特徴は、岩場やはしご、切り立った尾根づたいの登山道を登るバリエーション豊かなコースで、なんといっても360度の展望を楽しみながら槍を目指すことができます。
危険な箇所はありますが、その分の達成感はひとしおのものがあります。

平均年齢63歳の7人のオヤジグループ、憧れの槍ヶ岳登山を楽しんできました!

 

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東鎌尾根から望む槍ヶ岳と北鎌尾根

 

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東鎌尾根の高度感溢れる登山道

 

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東鎌尾根ルートは、槍の穂先を望み、360度の景観を楽しむことができるコースです。

 

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槍ヶ岳山荘から望む槍ヶ岳の穂先

 

 

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上高地バスターミナルからスタートです。
沢渡(さわんど)に車を駐車して、タクシー2台(7人)に分乗して上高地に向かいました。
タクシーでも人数が多ければ一人当たりの料金は、バス料金とそれほど変わりはありません。

 

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梓川を左手に見ながら林道を歩いていきます。
明神までは一般の観光客も散策していました。

 

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徳沢辺りに来るとほとんどが槍・穂高を目指す登山者ばかりです。

 

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横尾。ここが奥穂高岳(涸沢)と槍ヶ岳に向かうコースの分岐です。
私たちは直進して今夜宿泊予定の槍沢ロッヂを目指します。

 

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比較的ゆるやかな登山道を進んで行きます。

 

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槍沢に沿った登山が続き、涼しいトレッキングが楽しめました。

 

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今夜宿泊の槍沢ロッヂ、一泊二食9800円。
北アルプスの山小屋では珍しく入浴ができます。(沸かし湯)
明日の登山に向けて期待が膨らむ中、オヤジたちの酒盛りが始まりました。
明日の天気のこと、登山道のことなど話は尽きません。こんなひと時がいいんですね~!
ちなみに缶ビール350ml500円、500ml750円でした。山小屋の価格はこんなもんですね。

 

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翌朝、天気は晴れ。槍沢ロッヂから槍ヶ岳の穂先が見えました!
ますます期待に胸を膨らませスタートです。

 

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槍沢を登って行くと目の前に東鎌尾根が見えてきました。
槍沢の大曲(分岐)から右に進路を変えて水俣乗越に向けて急登が続きます。
尾根に取り付くまでの坂道だけで1時間30分の行程です。

 

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ようやく水俣乗越に到着。

 

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今まで見えなかった景色が目に飛び込んできました。
眼下には大きく口を開いた天上沢が! 遠くに目を向ければ高瀬ダムの先に針ノ木岳が見えました。北アルプスを縦走する代表的な表銀座、裏銀座の山並みが左右に見えてきます。
これがまさに槍沢ルートでは見えない東鎌尾根の醍醐味なんでしょう。

 

 

「槍ヶ岳登山 (2)」へ つづく

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